――有能な若手を辞めさせるダメな上司のケーススタディ 前回は「ものごころついてから、ずっと暗いことばかり」だった20代の来し方を検証しつつ、「若手に対して関心を持つ」ことが「適度なかまい方」の大前提である、と指摘しました。その姿勢が欠けていると、信頼関係は構築できません。今回は、ダメな例、つまり「かまい方」に失敗したために、有能な若手が早期退職してしまった例を紹介します。 「会社の知名度」は関係なし。 若手を生かすも殺すも上司次第!? いま問題になっている若手社員の早期離職は、「会社の知名度」とは関係なく発生しています。客観的に見て、「なんで、こんな良い会社をアッサリ辞めてしまうんだろう?」というケースは枚挙に暇がありませんが、当人たちにとっては部外者の見方は関係がありません。会社側が自信を持っている会社の「ステータス」や「ブランド・エクイティ」は、いよいよとなるとまったく抑止力にはな