「そもそも仮想化は、メインフレームで使われてきた技術。それが米ヴイエムウェアのホストOS型仮想化ソフトウェアによって、x86サーバでも利用可能となり、さらにハイパーバイザ型の仮想化ソフトウェアによって、複数のゲストOSをより手軽に1台のサーバに集約できるようになった。常にトータルコスト削減を求められる企業にとって、まさしく渡りに船だったということだろう」(入谷氏) 一方、サーバ仮想化には既存資産の保守というメリットもある。Windows NTやWindows 2000といったサポート期間が終了している古いOSが、いまも多くの企業で使われている。 その上では日々の業務を支えるアプリケーションが稼働している。特に製造業では自社独自の業務プロセスを反映した“競争力の源泉”ともいえる自社開発アプリケーションを使っている例も珍しくない。 それが万一、物理サーバやOSの不具合で使えなくなれば、業務がス