消える夢のマイホーム…「もう限界」給料減で売却 大半が消費者金融へ…半年が限度 自宅マンションを手放した男性(右)と、「任意売却」専門の不動産業者の担当者=6月下旬、東京都内(クリックで拡大) 勤め先のリストラ強化で収入が激減、住宅ローン返済が行き詰まり、「夢のマイホーム」を手放さざるを得なくなったケースが続出している。こうしたローン破綻は今秋以降に急増する見込みという。家族を抱え途方に暮れる人々。政府の景気「底打ち」宣言がむなしい。 【子供も不安】 「もう限界」−。神奈川県内のトラック向け部品メーカーで働く男性(42)は都内の不動産業者に泣きついた。 この業者は、ローンの返済が困難になった人の不動産売買を仲介。競売にかけずに売り手が納得する価格で売却する「任意売却」が専門だ。 男性は1999年、座間市内の3LDKのマンションを、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)などとの間で35年返済の