2年前、新築工事を手がけた住宅の敷地に妻の遺体を埋めたとして、京都府警は7日、工務店経営・渡辺利幹(としつね)容疑者(41)=京都府長岡京市西の京=を死体遺棄容疑で逮捕し、発表した。「間違いない」と容疑を認め、殺害をほのめかす供述もしているという。 捜査1課によると、渡辺容疑者は2013年9月初旬、京都府南丹市で新築工事中だった住宅の駐車場に妻・広子さん(当時37)の遺体を埋めて遺棄した疑いがある。当時、内装工事を請け負い、工事現場に出入りしていた。駐車場にコンクリートが打たれる前に、遺体を地中に埋めたとみられる。 渡辺容疑者は同9月8日、「妻がいなくなった」と地元の警察署に家出人捜索願を提出。府警が調べたところ、広子さんが失踪する動機が見当たらず、夫婦で言い争う声を聞いたという近隣住民の証言もあり、渡辺容疑者が公開捜査を拒否するなど不審な点が出てきたという。