岡山市立中学校で3日、水泳部の練習に来た2年男子(14)が2時間近く更衣室から出られなくなり、熱中症の疑いで手当てを受けていたことが9日、同校などへの取材で分かった。顧問教諭が着替え中の生徒に気付かず外から扉に鍵をかけたという。 同校などによると3日午前9時ごろ、生徒が更衣室を利用中、顧問が貴重品の盗難防止のため施錠。鍵は中から開けられない仕様だった。生徒がいないことに気付いた顧問らが捜し、同10時40分ごろに見つけた。 生徒は天井に近い小窓を開け、持参した水筒で水分を補給しつつ扉をたたいて助けを求めていたといい、保健室で応急処置後、病院で点滴治療を受け、その日のうちに帰宅した。顧問は学校の聞き取りに「室内に人がいないと思い込んでいた」と説明したという。 3日午前10時の岡山市中心部の気温は31・6度だった。校長は「一歩間違えば命が危ない状況で、大変申し訳ない。二度と起きないよう対策を徹底