携帯電話は没収-。ギブズ米大統領報道官は13日の定例記者会見中、記者の携帯電話の呼び出し音が何度も鳴ったため、記者の携帯を取り上げて隣の部屋に放り投げる“荒技”を繰り出し、会見室が爆笑に包まれる一幕があった。 この日の会見は、米軍がテロ容疑者を虐待した写真を公表しないと政権が方針転換したことに質問が集中。緊迫したやりとりが続いている最中、これまでに何度も“前科”のあるベテラン記者の携帯から間の抜けたメロディーの呼び出し音が流れ、報道官は「こっちにおいで」と笑顔で手招きして携帯を取り上げた。 気を取り直して質疑を再開した直後、最前列にいた別の記者の携帯が鳴り出した。報道官は「あなたもああして(携帯を投げて)ほしいの」と歩み寄ったが、この記者は電話への応対を続けながら、逃げるように会見室を後にした。(共同)