タグ

ブックマーク / www.nhk.or.jp (81)

  • 映画『オッペンハイマー』で描いた“核兵器の脅威” クリストファー・ノーラン監督独占インタビュー - クローズアップ現代 取材ノート - NHK みんなでプラス

    今月11日、第96回アカデミー賞で作品賞や監督賞はじめ、最多7部門の受賞を果たした『オッペンハイマー』。 第二次世界大戦下で原子爆弾の開発を指揮したオッペンハイマーの生涯を描いた作品だ。クローズアップ現代では、世界的なヒットを生み出し続ける“ハリウッドの鬼才”クリスファー・ノーラン監督への単独インタビューを2年余りの交渉の末に実現した。 なぜ今、世界の姿を一変させた科学者に焦点を当てたのか。作品に込めた核兵器の脅威とは。 今月29日の日公開(配給:ビターズ・エンド  ユニバーサル映画)を前に、桑子真帆キャスターによるインタビューが実現。その全文を公開する。 (聞き手 桑子真帆キャスター) 監督初の試み 歴史上の人物オッペンハイマーを描いた理由 映画『オッペンハイマー』は、去年7月にアメリカで公開され、世界興収は10億ドルに迫るなど、実在の人物を描いた伝記映画として歴代1位を記録している。

    映画『オッペンハイマー』で描いた“核兵器の脅威” クリストファー・ノーラン監督独占インタビュー - クローズアップ現代 取材ノート - NHK みんなでプラス
    sirocco
    sirocco 2024/03/13
    一人称の視点なら、広島、長崎の原爆映像が出ないのは普通に思う。
  • 「敷居が高い」と「敷居が低い」|NHK放送文化研究所

    Q 「伝統芸能は難しくて敷居が高い」「伝統芸能の敷居を低くして見に行きやすくする」などの表現を使ったところ、おかしいと言われた。どのような問題があるのだろうか。 A 「敷居が高い」は、現代では「気軽には行きにくい」などの意味で使われることが多くなっていますが、伝統的には「不義理・不面目なことなどがあって、その人の家に行きにくい」(『大辞林第3版』)という意味で使われる語です。放送で使う場合には、伝統的な意味と新しい意味とがある語であることを認識したうえで、使う場面を考える必要があります。また、「伝統芸能は、難しそうで見に行くのに勇気がいる」などと言えば「敷居が高い」よりも意味がはっきりします。 一方、「敷居が低い」は新たに使われるようになった語と言えそうです。「伝統芸能の垣根を取り払って見に行きやすくする」などと言いかえるなどの工夫をすると、より適切に、多くの人に伝わりやすくなります。 <

    sirocco
    sirocco 2023/02/19
    ブログを書いていて、青空文庫の例を調べていたところ。まとまりそうになくて諦めていた。
  • なぜ、政権を倒せないのか | 特集記事 | NHK政治マガジン

    歴代最長政権。その要因の1つに「野党の多弱」を挙げる指摘は多い。 「安倍政権を、なぜ倒せないのか?」 野党の視点から展望するため、私たちは、民主党政権の中核を担った4人にインタビューを行った。 当時の幹部たちは、異口同音にある言葉を口にした。 (宮里拓也、奥住憲史、並木幸一) 長期政権の要因は 「長期政権となった要因は何だと考えますか」 私たちは、民主党政権を担った“元幹部”に率直な質問をぶつけた。 前総理大臣、野田佳彦。 与党民主党の幹事長を務めた小沢一郎。 外務大臣や民主党政策調査会長を歴任した前原誠司。 民主党政権で財務大臣を経験し、現在、立憲民主党の国会対策委員長を務める安住淳。 4人は、それぞれ、次のように答えた。 「野党がバラバラになって互いに足を引っ張っていることが一番大きな原因だ」(野田) 「安倍政権に代わる受け皿がない。国民は政権をかえたくても選択する対象がない」(小沢)

    なぜ、政権を倒せないのか | 特集記事 | NHK政治マガジン
    sirocco
    sirocco 2019/11/28
    国民が望んでいるから。変化を求めていない。誰かが自民党から大勢引き連れて別れでもしない限り今の体制は続く。それでも国民は不満ない。「マニフェスト」と叫んだような新しい目標がない。
  • ページが見つかりませんでした | NHK政治マガジン

    ページが見つかりませんでした。 10秒後に一覧ページへリダイレクトいたします。 政治マガジン特集一覧ページはこちら

    ページが見つかりませんでした | NHK政治マガジン
    sirocco
    sirocco 2019/09/30
    法人税は安いままで、内部保留がどんどん増える。映画の悪役みたいになってきた。(去年の記事でした・・・Orz)
  • 名著45 「日本の面影」:100分 de 名著

    小泉八雲「日の面影」 「並外れた善良さ」「辛抱強さ」「素朴な心」「察しのよさ」……今や失われようとしている、私たち日人がかつてもっていた美質。異邦人ならではの視点から、当の日人ですら見過ごしていた日の美しさ、精神性の豊かさを瑞々しい言葉で描き出してきた文学者・小泉八雲(旧名ラフカディオ・ハーン)。その初期の代表作が「日の面影」です。7月の「100分de名著」では、優れた紀行文学であり、卓越した日文化論としても読み解ける「日の面影」を通して、「日とは何か?」そして「異文化を理解するとはどういうことか?」をあらためて見つめなおしたいと思います。 小泉八雲が日には到着したのは1890年(明治23年)。自らの居場所を求め続けた八雲が漂泊の果てにたどり着いた場所でした。時あたかも日が西欧近代化に向けて邁進し始めた時期でしたが、地方にはまだ「古きよき日」が色濃く残っていました。八

    名著45 「日本の面影」:100分 de 名著
    sirocco
    sirocco 2019/06/04
    八雲の朗読会をする佐野史郎さん素敵!“年に一度、松江と銀座で、定期的に小泉八雲の朗読会を行うようになって十年が経つ。”
  • 世界から「ヴ」が消える | 特集記事 | NHK政治マガジン

    「ヴ」 皆さんは、この文字、発音を普段どれくらい使っているだろうか? この春、世界からこの「ヴ」が消えようとしている。 といっても国名の話だ。 「セントクリストファー・ネー『ヴ』ィス」というカリブ海の国の名前が「セントクリストファー・ネービス」に、そして「カーボ『ヴ』ェルデ」というアフリカにある島国が「カーボベルデ」に変わる。これで日語の国名からは『ヴ』がなくなるのだという。 なぜ変わるのか、そもそも外国の日語名ってどうやって決めているのか。そんな外国にまつわる日語の不思議を探ってみた。 (政治部・外務省担当 小泉知世) 国名ってどうやって決まるの? 「ヴ」の消滅を知ったきっかけは、1月から始まった通常国会だった。 この国会に外務省が提出している唯一の法案が「在外公館名称位置給与法」の改正案だ。 この法律は、海外にある日の大使館や総領事館の名前、それに海外で働く職員の手当などを定め

    世界から「ヴ」が消える | 特集記事 | NHK政治マガジン
    sirocco
    sirocco 2019/03/14
    “世界から「ヴ」が消える”->“世界の国名から「ヴ」が消える”。面白い記事なんだけど、釣りタイトルはちょっと・・・。。
  • 名著84 オルテガ「大衆の反逆」

    インターネットやSNSの隆盛で常に他者の動向に細心の注意を払わずにはいられなくなっている私たち現代人。自主的に判断・行動する主体性を喪失し、根無し草のように浮遊し続ける無定形で匿名な集団のことを「大衆」と呼びます。そんな大衆の問題を、今から一世紀近く前に、鋭い洞察をもって描いた一冊のがあります。「大衆の反逆」。スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセット(1883 - 1955)が著した、大衆社会論の嚆矢となる名著です。 社会のいたるところに充満しつつある大衆。彼らは「他人と同じことを苦痛に思うどころか快感に感じる」人々でした。急激な産業化や大量消費社会の波に洗われ、人々は自らのコミュニティや足場となる場所を見失ってしまいます。その結果、もっぱら自分の利害や好み、欲望だけをめぐって思考・行動をし始めます。自分の行動になんら責任を負わず、自らの欲望や権利のみを主張することを特徴とする「大衆」の誕

    名著84 オルテガ「大衆の反逆」
    sirocco
    sirocco 2019/02/21
    なるほど。“自主的に判断・行動する主体性を喪失し、根無し草のように浮遊し続ける無定形で匿名な集団のことを「大衆」と呼びます。”
  • 起きる?起こる? | ことば(放送用語) - 最近気になる放送用語 | NHK放送文化研究所

    「津波が起きる」と「津波が起こる」とでは,どちらが正しいのでしょうか。 「津波が起こる」というのが伝統的な言い方で、「津波が起きる」はどちらかというと新しい表現です。「津波」や「地震」の場合、現代ではどちらを使ってもかまいません。また、ニュアンスの違いもほとんどありません。 次の文を見てみましょう。 早く起きる子ども(○) 偏が原因で起こる病気(○) 「起きる」は目を覚ますこと、また横になっている状態から立ち上がることが、もともとの意味です。つまり、主語は「人間か動物」です。 いっぽう「起こる」は、伝統的には、病気や災害などある状態・状況が発生するときに用いられてきました。つまり、主語は「出来事」です。 しかし、もともとは「起こる」と言っていたところに「起きる」を使う場合がたいへん多くなっています。たとえばさきほどの文では、 偏が原因で起きる病気(○) と言ってもほとんど抵抗は感じられ

    sirocco
    sirocco 2019/02/21
    「起きる」「起こる」どっちも使うけど、違いはあるの? ないそうです。
  • 「女王」の読み | ことば(放送用語) - 最近気になる放送用語 | NHK放送文化研究所

    「女王」を「ジョーオー」と読んだら、間違っていると指摘されました。 「ジョーオー」と言う人もいますが、放送では「ジョオー」と言うことになっています 女は「ジョ」、王は「オー」としか読まないから「ジョオー」なのだ、と言ってしまえばそれまでなのですが、実は事態は少々複雑なのです。 日語の二字漢語(漢字二字からなる音読みのことば)の中には、それぞれの漢字どおりの読み方をしないものが例外的にいくつかあります。 夫+婦=夫婦(フーフ) 詩+歌=詩歌(シーカ) 女+房=女房(ニョーボー) 披+露=披露(ヒロー) 上の例は、それぞれの漢字をそのまま読んだとしたら「フフ、シカ、ニョボー、ヒロ」となるはずです。しかし、元の漢字にはない長音(ー)が付け加えられており、放送でもそのように読むことになっています。 「女王」を「ジョーオー」と言うのも、これと同じことです。では、なぜ「フーフ」はよくて、「ジョーオー

    sirocco
    sirocco 2019/01/17
    じょーおー様と発音することが多くて、「じょうおう」で変換しようとして「嬢王」が出た。「ジョーオー」は比較的最近のことらしい。
  • 名著62 「獄中からの手紙」:100分 de 名著

    暴力ではなく精神の力でインドを独立に導いた指導者マハトマ・ガンディー(1869~1948)。「インド独立の父」とも呼ばれ、彼が身をもって実践した「非暴力不服従主義」の思想は、今も多くの人に巨大な影響を与え続けています。とりわけヤラヴァーダー中央刑務所に収監中に、弟子たちに宛てて一週間ごと書き送られた「獄中からの手紙」には、ガンディーの思想の精髄が込められているといわれています。「100分de名著」では、この「獄中からの手紙」に新たな視点から光を当て、現代に通じるメッセージを読み解いていきます。 ガンディーは、グジャラート地方で裕福な家庭に生まれ知的エリートとして育てられました。イギリス留学後、商社の弁護士として南アフリカに赴任した際、いわれなき人種差別にさらされ、社会活動の道を歩み始めます。約20年にわたって人種差別撤廃運動を行ったガンディーは、1915年にインドに帰国。これまでの経験を糧

    名著62 「獄中からの手紙」:100分 de 名著
    sirocco
    sirocco 2018/12/23
    なぜ、インドが非暴力主義で独立できたのか。日本が非暴力主義にはなれないのか。
  • 名著11 紫式部『源氏物語』:100分 de 名著

    【第1回】 4月4日、7月4日放送 光源氏のコンプレックス 【第2回】 4月11日、7月11日放送 あきらめる女 あきらめない女 【第3回】 4月18日、7月18日放送 体面に縛られる男たち 【第4回】 4月25日、7月25日放送 夢を見られない若者たち 紫式部「源氏物語」 今回は、4月に放送され、好評を博した「源氏物語」をアンコール放送します。 源氏物語はこれまで、様々な関連が出されています。様々なまとめ方があり、登場人物ごとに紹介したり、全体像を図鑑のようにまとめたりしています。しかしあまりにも長い物語であるため、ポイントを絞って要約することがなかなか出来ない作品でもあります。ですので今回は、的確なポイントを設定することに苦心しました。 例えば、光源氏とは一体どういう男なのか?を知りたいと思った場合、やネットなどで調べると、イケメンでセレブで女を全力で愛することが出来て・・などなど

    名著11 紫式部『源氏物語』:100分 de 名著
    sirocco
    sirocco 2018/12/08
    天皇の子どもでありながら、母親の身分が低く、皇族を離れてしまった光源氏。劣等感から天皇の后など身分の高い女性を軟派しまくる。女性が好きそうな話。よくドナルド・キーンさんが興味を持ったものだ。
  • 名著73 「ノートル=ダム・ド・パリ」

    世界に蔓延する排外主義の波、絶えることのないテロや国際紛争、人間の欲望を駆り立て続けるグローバル経済……私たちは今、自分の意志だけでは動かしようのない「宿命」ともいうべき現実の中を生きています。そんな「宿命」に直面したとき、人はどう生きていけばよいのか? 今から200年近くも前、「宿命」に翻弄された人間たちの群像を描ききった一篇の作品が生み出されました。「ノートル=ダム・ド・パリ」。フランス最大の文豪とも称されるヴィクトル・ユゴー(1802- 1885)の傑作です。 物語の舞台は15世紀末。ノートルダム大聖堂の司教補佐クロード・フロロは、前庭で踊る異邦の女エスメラルダに魅了され、自分が育て上げた孤児の鐘番カジモドにさらわせて我が物にしようとします。しかし王室親衛隊長に救われ一目ぼれするエスメラルダ。嫉妬に狂ったクロードはエスメラルダに濡れ衣を着せ破滅させようとします。エスメラルダの優しさに

    名著73 「ノートル=ダム・ド・パリ」
    sirocco
    sirocco 2018/12/06
    ミュージカル「ノートルダムの鐘」。原題は『THE HUNCHBACK OF NOTRE DAME』(日本語訳:ノートルダムのせむし男)。「せむし男」が放送コードにひっかかることから鐘になったそうだ。「せむし男」なら聞いたことがある。
  • 名著60 「野生の思考」

    「悲しき熱帯」「神話論理」等の著作で知られ、「二十世紀最大の人類学者」と呼ばれるフランスの文化人類学者レヴィ=ストロース(1908~2009)。構造主義という全く新しい方法を使って、未開社会にも文明社会に匹敵するような精緻で合理的な思考が存在することを論証した代表作が「野生の思考」です。しかし、これは単に文化人類学の研究書ではありません。現代人たちが陥っていた西欧文明を絶対視する自文化中心主義を厳しく批判し、「人間の根源的な思考」を明らかにしようとした野心的な著作でもあるのです。「100分de名著」では、この「野生の思考」から現代に通じるメッセージを引き出していきます。 レヴィ=ストロースは、社会学教授として赴任したブラジルで人生を一変させるような出会いをしました。調査で出会ったアマゾン川流域の先住民族たち。そこには、想像もしなかった豊かな世界がありました。友人のヤコブソンに言語学を学ぶ中

    名著60 「野生の思考」
    sirocco
    sirocco 2018/12/05
    「構造主義」。先住民たちの習俗や儀礼、神話の数々が決して野蛮で未熟なものではなく、極めて精緻で論理的な思考に基づいていることを発見します。彼はそれを「野生の思考」と呼びました。
  • 名著41 『フランケンシュタイン』:100分 de 名著

    ◯『フランケンシュタイン』ゲスト講師 廣野由美子 『フランケンシュタイン』との出会い 私が大学院の博士課程に在籍していたころのことです。客員講師として招かれた若いイギリス人研究者が、こう言いました。「『フランケンシュタイン』は玉葱のような作品で、皮をむくと、次々と内側から物語が出てくる」。 この講義の内容については、他のことはあまり覚えていませんが、“Frankenstein is a novel like an onion” という言葉だけは、いまも耳に残っています。この表現を聞いた瞬間、「これは文学的に価値のある小説なのだ」と、私は直観的に悟りました。そして早速、原作を読むことにしたのです。 十九世紀を中心とする時代のイギリス小説を研究していながら、私がそれまで『フランケンシュタイン』(初版一八一八年)を手にとっていなかったのは、一般に流布している〈フランケンシュタイン〉のイメージがあ

    sirocco
    sirocco 2018/12/01
    "批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義"を読んで、『フランケンシュタイン』がただの怪物物語でないことを知りました。その著者が解説する「100分de名著」。見るのが楽しみです。
  • 名著75 「法華経」:100分 de 名著

    1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第 14 回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学――小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞(詩部門)受賞。『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『霊性の哲学』(KADOKAWA/角川学芸出版)、『小林秀雄美しい花』(文藝春秋)、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『イエス伝』(中央公論新社)、『詩集 幸福論』『常世の花――石牟礼道子』(ともに亜紀書房)、『代表的日人――永遠の今を生きる者たち』(NHK出版)など著書多数。また、中島岳志との共著に『現代の超克――当の「読む」を取り戻す』、和合亮一との共著に『往復書簡 悲しみが言葉をつむぐとき

    sirocco
    sirocco 2018/11/28
    “この本でいう「生きがい」とは、生きる意味であり、将来への期待であり、今、ここで行われる挑戦であり、また、知らない間に育んできたものの現われでもある。(略)発見すべきものであるといいます。”
  • 名著76 「生きがいについて」:100分 de 名著

    「いったい私たちの毎日の生活を生きるかいあるように感じさせているものは何であろうか。ひとたび生きがいをうしなったら、どんなふうにしてまた新しい生きがいを見いだすのだろうか」 そんな問いを発し、人間にとって「生きがいとは何か」を真摯に追求した一冊の名著があります。神谷美恵子「生きがいについて」(1966)。それまであまり注目されることのなかった「生きがい」という言葉に光をあて、時ならぬ「生きがい論ブーム」を巻き起こした書です。 著者の神谷美恵子(1914-1979)が「生きがい」という問題に直面したのは、四十三歳のとき。精神科医として働いた、岡山県のハンセン病療養施設「長島愛生園」でのことでした。なぜ世の中には、絶望的な状況にあってなお希望を失わずに生きぬいている人たちがいるのか。ハンセン病患者たちに寄り添いながら、神谷が見つけたのは、「苦しみや悲しみの底にあってなお朽ちない希望や尊厳」でし

    名著76 「生きがいについて」:100分 de 名著
    sirocco
    sirocco 2018/11/27
    心理学者のフランクルはアウシュビッツで希望をみつけ「夜と霧」に書いた。神谷美恵子は精神科医としてハンセン病療養施設で働き「生きがい」について考えた。絶望的な状況でも希望を失わずに生きいる人がいる。
  • 名著26 『おくのほそ道』:100分 de 名著

    ◯「おくのほそ道」ゲスト講師 長谷川櫂 『おくのほそ道』への旅 二〇一一年春、東日大震災が起こり、東北地方の太平洋岸一帯を大地震と大津波が襲いました。時をさかのぼると、今から三百年前の夏、この被災地に沿って芭蕉は曾良と二人、旅をしました。それが『おくのほそ道』です。 『おくのほそ道』は芭蕉がみちのくを旅した紀行文であると考えられています。紀行文とはいつどこを旅し、何をしたかを記した旅の記録、旅行記のことです。しかしながら、このは厳密な意味での旅行記ではありません。 というのは、『おくのほそ道』は周到に構成され、文章を練って書かれた文学であるからです。芭蕉がこの旅をしたのは元禄二年(一六八九年)、四十六歳のときですが、五年後、五十一歳で死ぬまで筆を入れつづけました。なぜかというと、芭蕉はこのを単なる旅の記録としてではなく、確固とした文学として書こうとしたからです。 たしかに旅の行程はじ

    sirocco
    sirocco 2018/11/26
    『おくのほそ道』は紀行文ではなかったのか・・・創作がかなり入った文学作品だそうです。
  • 名著、げすとこらむ。:100分 de 名著

    ◯「学問のすゝめ」ゲスト講師 齋藤孝 カラリと明るく前向きな 「明治の人間は、やっぱり違うなあ」。子どものころ、そんな言い方がしばしば私のまわりに飛び交っていたような記憶があります。私の場合でいうと、父が大正末、母が昭和初期の生まれ、祖父母たちが明治生まれ、といったことになるのですが、その祖父母の世代がよくそのような形容で評されていたのです。彼らのいったいどこが違っていたのかといえば、たとえば、背筋が伸びている、気骨がある、前向き、覚悟ができている、一徹でブレない。——そのようなことだったかと思います。 明治の後には大正時代があります。しかし、「大正生まれは違う」と表現されているのはあまり聞いたことがありませんから、やはり、明治人の気骨は筋金入りなのでしょう。 それはなぜかといえば、封建的な幕藩体制から近代国家への一大転換期を生きたという一言に尽きると思います。 たとえば、源平合戦の時代

    sirocco
    sirocco 2018/11/20
    福沢諭吉。“子どものころ、親戚の庭のお稲荷さんの社(やしろ)にもぐりこんでご神体をあばいてみたら石のようなものが出てきたので、「なんだ、こんなものを拝んでいたのか」と、別の石とすり換えてみた。”
  • 名著61 中原中也詩集:100分 de 名著

    1947年神奈川県生まれ。明治学院大学文学部英文科卒業。86年、母の思い出をつづった『心映えの記』で第1回坪田譲治文学賞受賞。NHK「日曜美術館」初代司会アシスタント。主な著書に『母の万年筆』『明るい方へ――父・太宰治と母・太田静子』(以上、朝日文庫)『万里子とわたしの美術館』『万里子の色鉛筆』(以上、朝日文芸文庫)、『恋する手』(講談社)、『小さな神さま』(朝日新聞社)、『石の花――林芙美子の真実』『時こそ今は』(ともに筑摩書房)、『星はらはらと――二葉亭四迷の明治』(中日新聞社)などがある。 ◯『中原中也詩集』 ゲスト講師 太田治子 詩を書くことは生きること 中原中也は、その三十年という短い生涯の中で、青春の切なさや人生の悲しみをうたった繊細な詩を三百五十篇以上も紡ぎ出した詩人です。 中也の生活はいつも詩とともにあり、「詩とは何か」「詩人とは何か」を全身全霊でもって考え続けました。彼に

    sirocco
    sirocco 2018/11/09
    ゲスト講師の太田治子さんは太宰治の娘。中也の詩が評価されなかったのは「わかりすぎる詩」だったからだろう─と大岡昌平は話していたそうだ。わざとこねくり回して難解な文章を書く評論家もいます。
  • 名著23 『戦争と平和』:100分 de 名著

    ◯「戦争と平和」ゲスト講師 川端香男里 「人はいかに生きるべきか」の探求 ロシアがヨーロッパの大国として成長していった十八世紀は別名フランスの世紀とも言われ、フランス語フランス文化がヨーロッパ全体を支配していた時代でした。ロシアでも貴族や金持ちたちは幼い時からフランス語漬けで、日常会話はもちろん手紙もフランス語でした。貴族の間では名前をフランス風に呼ぶというのが一般的でした。『戦争と平和』の主人公の一人は一貫して「ピエール」というフランス語名で呼ばれます。この長編小説の登場人物は何と五百五十九人になりますが、ストーリーは四つの貴族(ボルコンスキイ家、ロストフ家、ベズーホフ家、クラーギン家)の家庭を中心に繰り広げられます。この四家族のうち最も品のない家族として描かれるクラーギン家では子供が全員フランス語名です(イッポリート、アナトール、エレーヌ)。ここにはトルストイの意図がはっきりとうかがえ

    sirocco
    sirocco 2018/11/09
    フランスが力をもっていた時代。若者はフランスにナポレオンに憧れる。今はそれがアメリカで、DA PUMPもアメリカへの憧れを歌っている。次の覇者はどこ? 中国の力も気になるけれど、漢字が難しすぎて・・ちょっと。