商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)の元社長兼会長、大島健伸氏(66)は経営破綻前に資産を隠したとして起訴されていたが、4月30日、東京地裁は民事再生法違反(詐欺再生)と会社法違反(特別背任)について無罪を言い渡した。東京地検は5月14日、「東京地裁の判決を覆すのは困難」との理由で東京高裁への控訴を断念。これらの容疑については大島氏の無罪が確定した。 一方、大島氏の弁護側は14日、虚偽の債権譲渡登記をした電磁的公正証書原本不実記録・同供用罪について懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・8年)とした地裁判決を不服として東京高裁に控訴した。高裁で同罪についてのみ審理が続く。 大島氏はSFCGが民事再生手続きの開始決定を受ける約2カ月前の08年12月、SFCGが保有する簿価約418億円の不動産担保付貸付債権を無償で親族会社の白虎に譲渡し、SFCGと債権者に損害を与えたとして詐欺再生罪、特別背任罪
![破綻の商工ローンSFCG、会長無罪確定の衝撃 検察が完敗した“スマートな”司法テロ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e7198657f5a0d969bbddf8e8f71b74d115ce2bba/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbiz-journal.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2019%2F06%2Fpost_5236_20140626.jpg)