インテルの共同設立者であるゴードン・ムーア氏が提唱した、毎年約2倍の比率で増大し、集積回路のコストは減少していくという長期的な予測、通称“ムーアの法則”が50周年を迎えた。この予測はインテル設立の3年前になる1965年にムーア氏が論文で発表したものだ。 50周年にあたり、インテル株式会社は東京都千代田区北の丸公園内にある科学技術館にて、プレス向け説明会を開催した。登壇した同社取締役 兼 副社長執行役員 技術開発・製造技術本部本部長 阿部 剛士氏の話で印象的だったのは、CPUの“変革のスピード”だ。 1971年に登場したインテル初のCPU『Intel 4004』から現在の第5世代Coreプロセッサー(i5の場合)を比べると、その性能は3500倍にもなったという。さらに、電力効率は9万倍、コスト単価は6万分の1に縮小した。阿部氏はこの進化のスゴさを自動車技術に置き換えて、わかりやすく説明した。