1)聖徳太子「世間は虚仮(こけ)なり、唯だ仏のみ是れ真なり」 「世間」という言葉は、六世紀仏教伝来とともに伝わった。その意味は、「世間は虚仮(こけ)なり、唯だ仏のみ是れ真なり」(聖徳太子)に現れている。すなわち仏教の諸行無常的なこの世界である。そして仏が救済する対象としての世界である。それが、やがて仏教的な意味が薄れ、日常用語として、「この世」「世の中」「社会」として使われた。 語源由来辞典 世間 世間は本来仏教語。「場所」を意味するサンスクリット語「loka」の漢訳で、「世(せ)」「世界」とも訳される。「世」は変化してやまないこと、「間」は空間の意味。つまり物事が起こり、滅ぶ空間的な広がりのことで、「無常」「煩悩」の場所を指した。この世の悩みや迷いから離れることや、煩悩を乗り越えることを「出世間」といい、「出世」の語源にもなっている。 2)「社会」は明治に広まる wiki 社会 19世