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ブックマーク / pikarrr.hatenadiary.org (44)

  • なぜ「菊と刀」は名著なのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    人の贈与論 「菊と刀」は、太平洋戦争時にアメリカ政府が敵である謎の民族日人を知るために、文化人類学者ルース・ベネディクトに分析を依頼して作成されました。文化人類学と言えば、モースの「贈与論」が有名です。未開社会では贈与と返礼というエコノミーにより、社会秩序が運営されていることを発見しました。贈与のエコノミーとは、贈与に対して返礼するという交換を基とします。モースの贈与論では、贈与されると返礼がマナという神的な力にまで昇華されて、人々の行動を強制します。 「菊と刀」もまた贈与論の系譜にあります。日人は恩、義理、恥などの贈与のエコノミーが強く働く人びととして、西洋人の合理主義と相対化して描かれました。この方法は多くにおいて成功していると思います。ある面で、これほど日人の特性をうまく分析しているは他に見当たりません。 ルース・ベネディクトは日を一度も訪れずにこのをかきましたが、

    なぜ「菊と刀」は名著なのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 日本人とアメリカ人は似てる?似てない? - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    アメリカの20世紀 「革新主義 」とは 、科学的合理的な方法によれば社会の問題を解決し正義が実現できるという 、科学万能ともいえる考え方である。そこには 、不安のなかにも人間の理性の能力を信じる楽観的態度が見られ 、その意味で 、革新主義は啓蒙主義の落とし子ともいえた 。 革新主義は世紀末のアメリカ社会の混乱状態に 、 「アメリカの正義 」にもとづく秩序をもたらそうとし 、社会の組織化を図った 。その際 、科学的専門的知識を活用することが 、 「正義 」への道 、すなわち建国以来の 「自由 」と 「民主主義 」の理念の擁護に通じると考えられた 。そして 、革新主義によれば 、工業化 ・都市化がもたらした弊害 ─ ─貧困 、薬害 、自然破壊 ─ ─に対する改革や女性参政権のような平等権を求める改革も 、科学的専門的計算にもとづいて行うのが正しいとされた 。 アメリカの20世紀〈上〉1890年

    日本人とアメリカ人は似てる?似てない? - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 日本人の近代化 資本主義、儒教、神道、仏教(テスト) - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    欧州のテイクオフ ゲルマン民族大移動、そして西ローマ帝国の終焉。地中海はイスラムの時代に入る。欧州は、俗に言う暗黒時代になる。国が安定してくるのは十字軍の頃から。欧州からイスラエル圏への遠征。そこに道は出来るとともに、イスラム圏の発展を目にする。そして交易が活発になる。それを担ったのは航海技術に長けたイタリア都市国家群である。欧州、イスラム、インドの航路を独占して、富を得る。そしてイスラムの最新技術を取り入れ、そこにルネサンスが花開く。 イスラム都市国家の成功を尻目に、ポルトガル、スペインはあらたなインド航路の開拓を模索する。大航海時代の始まりだ。ポルトガルはアフリカ周りを発見し、スペインは西回りを発見した。しかしスペインからのコロンブスが到達したインドは、実は新大陸アメリカだった。そして来のインドとの交易から、植民地主義という軍事による脅迫、征服によるあらたな富の方法論を生み出す。交易

    日本人の近代化 資本主義、儒教、神道、仏教(テスト) - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • なぜ日本人は無宗教なのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    海外の反応】日人は何の宗教を信仰していると思われている? http://www.howtravel.com/news/religion/ 文化庁の統計によると、日で信者が最も多いのは神道の約9200万人で、次に仏教の8700万人となっており、キリスト教の約200万人が続く。神道と仏教の信者数だけで日人口を優に超えることから、一人が複数の宗教を信奉していることがわかる。海外では日人の宗教観をどのようなイメージでみているのか。そもそも神道を知っているのか。海外在住ライターが、日人の宗教がどう見られているのかをリポートする。 【アメリカ】「そんな考え方があるの!?」日の宗教観に興味深々 (現地在住ライター 長谷川サツキ) アメリカ人は昔に比べて無宗教者が増えてきたものの、キリスト教徒が圧倒的に多い。信心深い人が多く、毎週末教会へ行き、ボランティア活動に勤しみ、クリスマスはミサに出か

    なぜ日本人は無宗教なのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 日本人として必ず読んでおくべき思想本12選 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    神道とは何か - 神と仏の日史 (中公新書) 作者: 伊藤聡出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/04/24メディア: 新書 クリック: 16回この商品を含むブログ (13件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 日“固有”の民族宗教といわれる神道はどのように生まれ、その思想はいかに形成されたのか―。明治維新による神仏分離・廃仏毀釈以前、日は一〇〇〇年以上にわたる神仏習合の時代だった。両部・伊勢神道を生みだした中世を中心に、古代から近世にいたる神道の形成過程を丹念にたどっていく。近代における再編以前の神をめぐるさまざまな信仰と、仏教などとの交流から浮かび上がる新しい神道の姿。 コメント 日のカミの思想史がよくわかる。結局、日の思想に骨組みを与えたのは仏教だとしても、連続性をもって紡ぐのはカミの思想だろう。それは糸のようであるが故にその時代を反映する。 宗教

    日本人として必ず読んでおくべき思想本12選 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 歎異抄 親鸞 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    転写元 http://www2.saganet.ne.jp/namo/sub11.htm#tannnisyou.11 他力願、自力批判 (三) 善人でさえ浄土に往生することができるのです。まして悪人はいうまでもありません。 ところが世間の人は普通、「悪人でさえ往生するのだから、まして善人はいうまでもない 」 といいます。これは一応もっともなようですが、願他力の救いのおこころに反しています。なぜなら、自力で修めた善によって往生しようとする人は、ひとすじに願のはたらきを信じる心が欠けているから、阿弥陀仏の願にかなっていないのです。しかしそのような人でも、自力にとらわれた心をあらためて、願のはたらきにおまかせするなら、真実の浄土に往生することができるのです。 (四) 慈悲について、聖道門と浄土門とでは違いがあります。聖道門の慈悲とは、すべてのものをあわれみ、いとおしみ、はぐくむことです

    歎異抄 親鸞 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 空観とはなにか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    1 空観と慈悲 1)空とは縁起である 2)贈与交換と慈悲 3)慈悲があるから空観が得られる 4)空観に達するための実践 2 自然と空観 5)親鸞のレトリック 6)地獄をさけ極楽を目指す慈悲ゲーム 7)無為自然と自然法爾 8)無我論 9)無為自然から自然法爾そして空観へ 3 世間と空観 10)江戸時代の葬式ブーム 11)「世間」という慈悲圏 1 空観と慈悲 1)空とは縁起である さて、ナーガールジュナによると、「縁起を観ずることが法を観ずることであり、それがそのまま仏を観ずることである」(中論)。世の中のありとあらゆるものは、因縁によってつくり出されたものである。ひとつの原因がつくり出したものでもないし、だれかが恣意的に欲するままにつくり出したものでもない。無数に多くの因縁が集まってこうしてつくり出されたのである。その理を<縁起>というが、それを観ずることが、すなわち仏を観るゆえんである。

    空観とはなにか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 老子 岩波文庫 ASIN:B01BD3DLOE - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    当の言葉は華美ではなく 、華美な言葉は当ではない 。当の弁論家は弁舌が巧みではなく 、弁舌が巧みな者は当の弁論家ではない 。当の知者は博識ではなく 、博識な者は当の知者ではない 。聖人は何もためこまない 。なにもかも人々に施しつくしながら 、自分はますます充実する 。なにもかも人々に与えつくしながら 、自分はますます豊かになる 。天の道は恵みを与えるだけで損なうことはなく 、聖人の道は何かを為しても争うことはない 。 なにも為さないということを為し 、なにも事がないということを事とし 、なにも味がないということを味とする 。小さいものを大きいものとして扱い 、少ないものを多いものとして扱う 。怨みには徳でもって報いる 。難しいことは 、それが易しいうちに手がけ 、大きいことは 、それが小さいうちに処理する 。世の中の難しい物事はかならず易しいことからおこり 、世の中の大きな物事

    老子 岩波文庫 ASIN:B01BD3DLOE - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 老荘と仏教 森三樹三郎 講談社学術文庫 ISBN:4061596136 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    老子 孔子のアンチテーゼ、無の哲学 無為、無知、無欲。道は無、無こそ万物の根源 知識が自然を見失わせる 荘子 万物斉同・・・知識を否定し、ありままの世界、自然世界ではあらゆる対立差別は消失し、すべてが斉しく、すべてが同じ。 万物の始め、根は有と無を同時に包み込むもの、無限 生死を斉しくする。死が恐ろしく、いとわしいのは、人間が生の立場から死を見ているからである。 運命肯定の思想は中国民族のもの。 仏教の禅宗、浄土教 いかに万物斉同の境地に至るか 唐宋以降、禅や浄土に吸収。仏教の禅宗、浄土教に引き継がれる。 中国的な色彩の強い仏教。 禅宗 無数の不自然を積み重ねなければならない 浄土教 人間の力は微弱、微弱な努力はさまたげになる。 善導 自然は即ち弥陀国なり 親鸞 自然法爾 ただ一つ、荘子は重大なことを言い忘れたようである。それは「どうすれば万物斉同の境地に達することができるのか」という、

    老荘と仏教 森三樹三郎 講談社学術文庫 ISBN:4061596136 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 人口から読む日本の歴史 鬼頭宏 ASIN:B016O8V0HS - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    縄文時代 ・60万年以上前 日列島に人が住み着く ・1万年前までの氷河の時代(寒冷な氷期と比較的温暖な間氷期が何度も繰り返し)から温暖化へ ・20歳代の死亡がほぼ半数。50歳まで生存する人は少ない。人口維持のために複婚制 ・早期 2.0万人 ・中期 26.1万人 東日が96% サケ、マスの遡上のため ・後期 16.0万人 気候寒冷化による特に東日で人口減。西日焼き畑農業。「照葉樹林焼畑農業文化」 ・晩期 7.6万人 弥生時代〜10世紀 人口増 ・稲作農耕とその普及により人口増 ・縄文晩期以降に気温上昇し温暖化へ ・紀元前3世紀 弥生時代 人口急増 59.5万人。西日が多い。渡来人の帰化 ・3世紀 邪馬台国時代 180万人以上 ・4〜7世紀 古墳寒冷期 ・8世紀 奈良時代 600〜650万人 気温上昇 ・9・10世紀 小温暖期 57 倭の奴国(後漢書) 239 卑弥呼(魏志倭人伝)

    人口から読む日本の歴史 鬼頭宏 ASIN:B016O8V0HS - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 葬儀と日本人 位牌の比較宗教史 菊地章太 ISBN:4480066179 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    中国 前三世紀〜二世紀 戦国時代末〜漢代 「儀礼」、「礼記」 儒教が冠婚葬祭の基準を構築。 招魂の儀礼(死者の霊魂を呼び戻る) 11世紀後半 宋代 朱熹 朱子学 人は誰でも学んで聖人になりうる。 「家礼」。冠婚葬祭の儀礼を簡略化して、庶民に開放。 没後に時を定めて故人の祭りを行う。(四十九日の満中陰、年忌法要、忌明け) 12世紀 南宗 禅宗 来は坐禅の宗教。只管打坐(しかんたざ) 「禅苑清規」(中国の僧院生活の規律) インド仏教で禁止されていた労働を取り入れる。作務。普請。 「家礼」の影響で葬儀作法の完成。僧侶の葬儀のための作法。おおむね儒教の作法を踏襲している。 在家にも準用。在家の信者をいったん出家したことにして、戒名を授ける。 日 中世 禅宗 中国より坐禅の宗教として伝わる。 曹洞宗 禅宗に密教思想の導入とともに俗世へ近接。 地方の支配者層や下級武士に、さらに農民に普及。 葬儀を

    葬儀と日本人 位牌の比較宗教史 菊地章太 ISBN:4480066179 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 武士と世間 なぜ死に急ぐのか 山本博文 中公新書 ASIN:B00LMB0A5Q - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    近世以前 世間 「世間」は仏教的な世界の意味か世の中一般を指すことが多い。 「万葉集」の中に「世間」を作った歌が45首。漠然と社会全体をあらわす。 中世から近世 世間 個人に対して圧力をかける厳しい「世間」が形成されてきた。 統一政権が成立し流動的な社会が固定してきた。 日全国どこであってもそれぞれの「世間」がついて回る。 武士の外聞 武士が命を惜しまず戦うのは、主君のためと同時に恩賞のため。ただし名か利かと言えば名を取るのが武士の習い。 義理あるいは義務としての主君への忠誠心のためではなく、武士として生まれた自分の名自体を惜しむ意識からであった。誇り高い武士の身分意識そのものだった。 武士として立っていくため、なにより名誉を大事にした。世間の評判、「外聞」。 戦国時代から統一政権へ移る時代に、個々の戦国大名やその部将、配下の武士を見つめる「世間」があった。 武士は、自分の感情よりも、自

    武士と世間 なぜ死に急ぐのか 山本博文 中公新書 ASIN:B00LMB0A5Q - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 慈悲エコノミー論一覧 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    慈悲のエコノミーによって、日人の特徴を説明する。 清らかさと穢れ、自主性(わびさび)、甘え、世間、おもてなし(無償サービス)、武士道、商人道。 慈悲2.0 慈悲2.0へのアップグレードをお願いします。 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20160121#p1 [お経]日人の慈しみのかたち 三輪清浄 http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20160115#p1 日人の慈悲の歴史人の「慈悲ゲーム」の起源 <清らかさ> http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20160226#p1 なぜ日人は世間体を気にするのか <世間> http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20160210#p1 なぜ日武士中国の権力者より清らかだったのか 仁政型再配分 <武士道> http://d.hatena.n

    慈悲エコノミー論一覧 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 日本企業の生き残り戦略 「世間にこもる」か「世界よし」か - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    貧困の金融商品化 BS1スペシャル「マネーの狂わせた世界で 金融工学者の苦悩と挑戦」(http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2409179/index.html)が面白かった。アメリカの金融工学がソーシャルファイナンスの金融商品化を進めている。各国の金融緩和でリーマンショック前以上に世界にマネーがあふれている。でも投資市場にあふれて、実体経済には回らず、世界の貧困が激しい。この溝を埋めるために、金融工学を活用して貧困への投資を金融商品化する。 ゼロ金利、あるいはマイナス金利の状況では、わずかな儲けでもやる意味がある。投資市場では金が余りすぎて不安定化しているので、実体経済への投資の方が堅実。また金融工学を世界の貧困対策へ貢献させたい理念もある。 具体的な成功例では、アメリカ貧困地域への投資を金融商品化して、資金を集めて、街を整備、失業者を訓

    日本企業の生き残り戦略 「世間にこもる」か「世界よし」か - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 贈与交換論(案) - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    1)ミクロレベルの贈与交換 集団内のエコノミー 贈与は、贈られる者に心理的負債と返礼の義務を負わせる。逆に捉えれば、贈与者になるということは、相手の上位にたつことなのである。・・・モースにとってそれは、交換の原因をなす精神的な基礎、すなわち優越性への欲望と、引き続き生ずる負債感である。 かつてデリダは「時間を与える」において「純粋贈与」とでも呼びうるものに言及した。モースの言う贈与は、交換・交易を必然的に引き起こす。すなわち含んでいる/予定している契機であるがゆえに、真の、無償の、つまり純粋なそれではないのである−それはむしろ、「贈与交換」と呼ばれるべきものである。・・・「純粋贈与」とは究極の無償贈与であり、たとえば神や自然の人間に対する贈与、自然の恵みのようなものを想定すれはよいだろう。 純粋贈与と、贈与と、交換の差異とはいったい何だろうか。それは、「負債感」の相殺にかかる時間の差異であ

    贈与交換論(案) - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 葬式仏教の誕生−中世の仏教革命 松尾剛次 平凡社新書 ISBN:4582856004 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    古代・中世 古代・中世の葬儀 ・庶民の間では、死体遺棄や風葬が一般的 ・穢れから死にそうになった病人が捨てられる。貧しい人は自ら歩いて川原へ。 ・貴族は土葬、火葬できちんとした葬送が行われていた。 貴族たちも都のはずれに死体を埋めて顧みない。 天皇の陵墓されも場所がわからない。 ・僧侶も有力な僧侶でないと庶民同様に大路に捨てられる。 穢れ ・10世紀 「延喜式」穢れを規定 人の死・産、家畜の死・産、肉、改葬、流産、懐妊、月事、失火、埋葬など 死穢は30日で穢れが消滅 ・穢れは伝染する 官僧 ・僧侶は官僧(官僚層)。天皇から国家鎮護の祈祷の資格を正式に認められた僧。 朝廷が人事権を握る。 ・祈祷などのために穢れ忌避が義務。 ・10世紀に天皇、貴族の葬儀に僧侶が関与。 ・神仏習合から官僧が神事に関わるようになった。神事こそ最も忌避した。 平安末、鎌倉時代 平安末、鎌倉時代の葬儀 ・1220年

    葬式仏教の誕生−中世の仏教革命 松尾剛次 平凡社新書 ISBN:4582856004 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 百姓の力 江戸時代から見える日本 渡辺尚志 ISBN:4044000034 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    1)15世紀以前 惣村が成立する前の村 法的・政治的主体として公認されていない 村をいくつか合わせて枠組みである庄や郷の単位で領主と交渉 2)15世紀後半から16世紀 戦国時代 気候が寒冷化し飢饉が頻発、さらに戦国の争乱 <惣村の成立> 自ら武力をもって防衛 村掟という村独自の法を定めて秩序維持 土地や貨幣などの村有財産をもつ 家ごとに労働力を提供させるなどの村役を賦課 領主にかわって年貢・諸役の徴収・納入を請け負う 村の指導者は土豪(有力農民)や侍(地侍)たち 3)17世紀 江戸時代 気候のいくぶん温暖化 統一政権の成立。 水利灌漑。治水工事 人口と耕地面積が急増 人口2倍、耕地面積約1.8倍 17世紀における農業生産力の発展がめざましい 牛馬の飼育と厩肥の使用が一般化 <江戸時代の村> 各地の新田村が生まれる 兵農分離。侍層の経済力低下。 商脳分離。村の商人が城下町へ移住。 自立経営を

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  • なぜ日本人は世間体を気にするのか 慈悲交換のエコノミー - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    1)聖徳太子「世間は虚仮(こけ)なり、唯だ仏のみ是れ真なり」 「世間」という言葉は、六世紀仏教伝来とともに伝わった。その意味は、「世間は虚仮(こけ)なり、唯だ仏のみ是れ真なり」(聖徳太子)に現れている。すなわち仏教の諸行無常的なこの世界である。そして仏が救済する対象としての世界である。それが、やがて仏教的な意味が薄れ、日常用語として、「この世」「世の中」「社会」として使われた。 語源由来辞典 世間 世間は来仏教語。「場所」を意味するサンスクリット語「loka」の漢訳で、「世(せ)」「世界」とも訳される。「世」は変化してやまないこと、「間」は空間の意味。つまり物事が起こり、滅ぶ空間的な広がりのことで、「無常」「煩悩」の場所を指した。この世の悩みや迷いから離れることや、煩悩を乗り越えることを「出世間」といい、「出世」の語源にもなっている。 2)「社会」は明治に広まる wiki  社会 19世

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  • なぜ現代日本人の若者は趣味へ向かうのか  日本人の職人気質 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    渡辺京二著「逝きし世の面影」より これは、明治中期になってからのことだが、アリス・ベーコンはこう言っている。「自分たちの主人には丁寧な態度をとるわりには、アメリカとくらべると使用人と雇い主との関係はずっと親密で友好的です。しかも、彼らの立場は従属的でなく、責任を持たされているのはたいへん興味深いことだと思います。彼らの態度や振る舞いのなかから奴隷的な要素だけが除かれ、当の意味での独立心をのこしているのは驚くべきことだと思います。私が判断するかぎり、アメリカよりも日では家の使用人という仕事は、職業のなかでもよい地位を占めているように思えます」。召使が言いつけたとおりでなく、主人にとってベストだと自分が考えるとおりにするのに、アリスは「はじめのうちたいそう癪にさわった。しかし何度か経験するうちに、召使の方がただしいのだと彼女は悟ったのである。 彼女は主著"JapaneseGirland

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  • なぜエヴァに宇宙戦艦が登場したのか ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(http://www.evangelion.co.jp/)を見た。以後ネタバレあり。 なぜターミネーター最新作はあんなにうるさかったのか ヱヴァンゲリヲンQをみて、たとえば映画ターミネーター4と似てるなと思った。ターミネーターのおもしろさは日常に突然ターミネーターが現れ、人を襲っていくサスペンスである。そしてまたこの日常を守るために核爆発による地球崩壊を阻止するというタイムリミットサスペンス。ようするに日常を担保に忍び寄る非日常(狂気)にスリルが生まれる。しかし回を重ねるごとにとうとう臨界を越えてターミネーター3で世界が崩壊する。そこでいままでのスリルの構造は崩壊する。 そしてターミネーター4からは崩壊後の世界が舞台になる。ここで難しいのは日常とのフックが切れると、残るのは非現実世界だけであとは何でもありになることだ。ようするにこれは「リアリティ」の問題だ。た

    なぜエヴァに宇宙戦艦が登場したのか ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない