全面的に田中ロミオっぽい作品であった。しかしロミオ作品としてみると、悪い意味で「どうしてこうなった」と言いたくなる。 ネタバレ注意。 『最果てのイマ』chapter3,4が読める日が来るなんて!、というようなストーリー。しかも物語の規模はイマよりさらに拡大していると言ってもいい。そんな読む前から10年に1つの傑作となることがわかっているような状況で、出てきた作品は紛うこと事なきロミオな上にシリアスに煮詰められた素晴らしさで満ちていて、しかしどうプレイしても傑作未満。プレイしている最中の感触がロミオ作品の中でもだいぶ悪い。なんでこんなにおもしろそうな作品を傑作だーっ!という盛り上がった気持ちでプレイできないのか、なんということだという。 原因は、音楽・声・演出・シナリオ分業。 以下個別に。 音楽。 陳腐。曲自体がよくないものもあったけど、それよりシナリオとの劇伴としての組み合わせが目立って陳