漫画家の松本零士さん(80)が2007年から中断していた代表作「銀河鉄道999」の執筆を再開し、11年ぶりの新作が完成したことが23日、分かった。タイトルは「ドリームブラックホール」で、1970~80年代に一大ブームを巻き起こした未完のSF大作が、新展開へ再始動する。 同作は、機械人間が支配する未来が舞台で、主人公の少年、星野鉄郎が謎の美女メーテルと共に銀河超特急999号で宇宙を旅し、成長する物語。77年から81年まで「週刊少年キング」で連載、テレビアニメや劇場映画が大ヒットした。96年に別の雑誌で続編が始まったが、連載30周年を機に発表された11年前の作品が最後となっていた。 関係者によると、新作は銀河系内に出現した謎の「暗黒トンネル」を探るため、999号に乗り込んだ鉄郎とメーテルの「終わりのない旅の始まり」を計32ページにわたって描く。名脇役「車掌さん」のほか、「キャプテンハーロック」