近藤は原作小説を手がけた津原泰水とともに挨拶し、作品について「すでに定まっている原作の評価を損なわないよう、35年間マンガ家として学んできたことをいろいろ投入して描きました」とコメント。津原は「原作小説はマンガのために書いたものではないが、今では戦友のような思いを抱いています。近藤さんの美しい作画や演出が、受賞という結果につながったのだと思う。本当におめでとうございます」と、自ら近藤へ祝いの言葉を述べた。 マンガ部門の審査委員を務めたすがやみつるは、満場一致で大賞に決まったという「五色の舟」について「作家、マンガ家、そして編集者や出版社の勇気をすごく感じた」と評価。さらに受賞作全体について「今年はメジャーなものよりも、マンガファンから好まれる作品が増えた。この機会に人々の目に留まってもらえれば」と語った。また「たまたまだと思うが、面白いと思ったマンガが載っている雑誌に限って休刊ということが