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ブックマーク / sniper.jp (16)

  • 絵を描く人々 第15回 写真を見て描く、実物を見て描く - WEBスナイパー

    「お絵描き文化」の特異な発達を遂げた国、日。「人は何のために絵を描くのか」、「人はなぜ描くことが好きに/嫌いになるのか」、「絵を描くとはどういうことなのか」――。さまざまな形で「絵を描く人々」と関わってきた著者が改めて見つめ直す、私たちと「お絵描き」の原点。 絵を描く人々 第15回 写真を見て描く、実物を見て描く 対象をリアルに描き現わしたいと思っている人が、しばしば試みることの一つは、写真を見てそっくりに描くことだ。 写真なんか見ないで、その物を直に観察して描いたほうがずっとリアルに描ける? たしかにそういうことはよく言われる。描きたいものが目の前にあって動かず、どれだけでもじっくり見つめることができれば、それに越したことはないかもしれない。 でも、モチーフを購入したりモデルさんを雇ったりするお金がないとか、描きたいものが簡単に見られるところにないとか、変化が激しいので写真に撮って描い

    絵を描く人々 第15回 写真を見て描く、実物を見て描く - WEBスナイパー
  • さやわか × ばるぼら〜対談:2000年代におけるインターネットの話 【前編】 - WEBスナイパー

    さやわか × ばるぼら〜対談:2000年代におけるインターネットの話 【前編】 2010年お正月企画の最後を飾るのは、昨年に引き続きさやわかさんとばるぼらさんのお二人です。2010年代を迎えたいま、ここ10年間のインターネットを改めて振り返ります。昨年は動画でお送りしましたが、今年はテキストでお届けです。まずは2000年、皆さんは「インターネット博覧会」を覚えていますか? ■2000年代はインパクから始まった! 編集部:ここ10年のインターネットについて、お願いします。 ばるぼら:何それ(笑)? 段取りは? 丸投げ?……ええと、では2000年からのインターネットについて。 さやわか:まず2000年といえば……。 ばるぼら:2000年といえば……、インパクっていつでしたっけ。 さやわか:え、セカンドインパクト? ばるぼら:(笑)いや、インパク。 さやわか:あー! なんかありましたね。ほら、1

  • 鼎談:泉信行 x さやわか x 村上裕一 2010年代の批評に向けて 第三回 - WEBスナイパー

    ■スピノザの自存力/ハイデガーの来性 村:『破』の最大のクリティカルポイントは何なんですかね。 さ:僕は鶴巻がんばったね、今のリソースをすべて使い尽くすっていうのはこのやり方しかないよね、っていう。『序』は“ReBuild”という名の下に、REの部分があるんですよ。参照先としての『旧エヴァ』というのを意識しながら、簡単にいえば焼きなおす。『破』は参照法としては使うけど焼き直しではない。別の物語を捏造しているなと。 泉:僕は『トップ2』までに至る、これまでのガイナ作品のテーマを取り込んでくれたとしかいいようがない。『トップをねらえ!』シリーズ がやってることって、――これ村上さんと話してみたかったことなんですが――スピノザだと思ってるんです。有名な汎神論のほうではなく、自己保存力、自存力で解釈する方ですね。少年漫画とか王道モノで描かれているのは、みんな自存力の話だと思っているくらい。リファ

  • 鼎談:泉信行 x さやわか x 村上裕一 2010年代の批評に向けて 第二回 - WEBスナイパー

    Special issue for Silver Week in 2009. 2009シルバーウィーク特別企画 『彼氏彼女の事情 21』著者=津田雅美 発売=2005年8年5日 出版社=白泉社 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : 破』に端を発する 鼎談:泉信行 x さやわか x 村上裕一 2010年代の批評に向けて 第二回 ゼロ年代も残すところあと3カ月あまり。世に溢れる多種多様なコンテンツの中でも、アニメに対する関心度が一際集まる10年間だったように思います。そんなゼロ年代の最後の年に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : 破』。この作品を通じて行なわれた批評家たちの熱い対話の軌跡を全3回の特別企画としてご紹介いたします。 編註:この鼎談が行なわれた経緯は、泉信行氏がブログ上でさやわか氏のエントリについて言及した際に、さやわか氏がコメント上で「一度ゆっくり意見を交わしたい」と言われたことに

  • 『四コマ漫画―北斎から「萌え」まで 』(岩波新書) 著者=清水勲 - WEBスナイパー

    Special issue for Silver Week in 2009/ web sniper's book review 2009シルバーウィーク特別企画/ WEBスナイパー総力特集! 特集『四コマ漫画とその周辺』 『四コマ漫画―北斎から「萌え」まで 』(岩波新書) 著者=清水勲 現代日漫画大国といわれるが、これは今に始まったことではない。江戸時代も同じで、あの『北斎漫画』には四コマ漫画の原点ともいうべき作品がある。以来、今日の「萌え」四コマまで、時代の世相・風俗を記録する四コマ漫画が描かれてきた。「サザエさん」「らき☆すた」など名作・話題作七六点を取り上げ、一九〇年の歴史をたどる。 よい意味でも悪い意味でも、四コマ漫画歴史を江戸時代からたどり直した教科書的といえる入門書である。あまたの作者名、掲載誌名の洪水には圧倒されると同時に、正直辟易する感もあったが、近年の萌え四コマ漫画

  • 『ストーリーメーカー 創作のための物語論(アスキー・メディアワークス)』 著者=大塚英志 - WEBスナイパー

  • 『リバーズ・エッジ 愛蔵版(宝島社)』 著者=岡崎京子 - WEBスナイパー

    岡崎京子「リバーズ・エッジ」のハードカバー愛蔵版が出るそうだ。 このはもともと93年から94年にかけて連載され、出版されたものである。実に15年の歳月が流れているわけだ。今、この物語がもう一度出版されるとして、そこに何か意味があると言えるだろうか。 改めて読み直してみると、この物語は「繰り返される日常」に対して非常に意識的であろうとしている。全編を通して、同じセリフ、同じシチュエーション、同じ構図が繰り返されることがあまりに多い。例えば冒頭にも登場する、「ポチ」という犬を連れて河原を散歩する老人。あるいは「そんなマズイうどんよくべられるにゃあ」「だってくせになっちゃったんだもーん」という昼中の一見すると他愛ない会話も繰り返されるものだ。そして不吉な噂話をダベり合う夜釣りのシーン。大きな橋を渡るシーン。志村けんのテレビ番組名。二度とも失敗する「UFOを呼ぶ」という行為。「ここから海はそ

  • 『リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか(講談社)』著者=大塚英志/東浩紀 - WEBスナイパー

    ネット上で漫画やアニメ、ゲームなどについて高度な議論が重ねられている昨今では、もはや想像もできないことかもしれないが、かつてサブカルチャーについて語ることは、一般的な意味での評論や批評として捉えられてはいなかった。評論や批評が語る対象として扱うのは、簡単に言えばハイカルチャーしかなかった。たとえポピュラー音楽映画について語られることがあったとしても、畢竟アニメや美少女ゲームなどの「オタク系」の文化が正しく評価に値するものとして扱われることはまずなかったのである。 大塚英志と東浩紀は、両者とも、サブカルチャーに対するこのような批評の黙殺を容認せず、正しくサブカルチャーを歴史の中に位置づけ、新しい批評を打ち立てようとしてきた。彼らの著作を読めば、その努力の課程そのものを見ることができると言っても過言ではないだろう。今、我々がごく普通にアニメや漫画について論じることができるようになったのは、彼

  • ストーリー四コマと時間の連続 文=さやわか - WEBスナイパー

    Special issue for Silver Week in 2009. 2009シルバーウィーク特別企画/ WEBスナイパー総力特集! 『コージ苑 第二版』 著者=相原コージ 出版社=小学館 発売=1988年11月1日 特集『四コマ漫画とその周辺』 ストーリー四コマと時間の連続 今では一般的になったと言える「ストーリー四コマ」はどのように生まれ、どのように進化してきたのか。名レビュアー・さやわか氏が、代表的なストーリー四コマ作品におけるコマ同士の時間的な繋がりに注目しながらその成り立ちを分析します。 相原コージ『コージ苑』の第二版(1988年、小学館)には、「連続大河四コマとは?」という文章が収められている。これは辞書のパロディとなっている作単行の衒学趣味を演出する意図で載せられたものだが、しかし後に「ストーリー四コマ」と呼ばれるようになった一連の四コマ漫画の形式について自己言及

  • 鼎談:泉信行 x さやわか x 村上裕一 2010年代の批評に向けて 第一回 - WEBスナイパー

    『GUNSLINGER GIRL (1) 』 著者=相田裕 出版社=メディアワークス 発売=2002年 『魔人探偵 脳噛ネウロ 1 』DVD 発売=2007年12月21日 発売元=「魔人探偵脳噛ネウロ」製作委員会 販売元=バップ 定価=3,990円(税込) 泉:今日のために、村上さんが夏コミで参加されていたヱヴァ破のコピー誌を読んできたんですけど、佐藤心さんとの対談、面白かったですね。なんか佐藤さんは、キャラのシチュエーション妄想をする妙な才能があって(笑)。マリに関しても、一見トラウマなんかと無縁そうなキャラなわけですが、それは改造手術か何かで記憶を消去されてるんじゃないかと深読みした上で、「マリが死ぬ間際にKey作品 のオルゴール曲みたいなのが流れて、消去されたはずの記憶が甦ってきたらしっくりきそう」って妄想していて、それはなるほど、絵面は浮かぶよねと。佐藤さんはガンスリの義体に喩えて

  • ばるぼら x 四日市 エンドレスサマーウォーズ対談(センコロールもあるよ) - WEBスナイパー

    映画『サマーウォーズ』パンフレット 発行=2009年8月1日 Special issue for Silver Week in 2009. 2009シルバーウィーク特別企画 ばるぼら x 四日市 エンドレスサマーウォーズ対談(センコロールもあるよ) 2009年8月1日に公開、9月10日には観客動員数100万人突破が伝えられ、人気を拡大中の映画『サマーウォーズ』。2006年に公開された『時をかける少女』では9カ月にもわたるロングラン上映を達成した細田守監督の初の長編オリジナル作品となるこの『サマーウォーズ』を、ばるぼら氏と四日市氏のお2人はどのように受け止めたのでしょうか。その前にまずは宇木敦哉氏が手がける話題作『センコロール』の話から! ばるぼら:『サマーウォーズ』が予想外に面白かったから、夏が終わる前にその話をしようと対談をセッティングしたんだけど、その前に池袋でやってる『センコロール』

  • ばるぼら × 四日市 対談『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : 破』【後篇】 - WEBスナイパー

    連休特別企画 WEB sniper holiday's special contents ばるぼら × 四日市 対談『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : 破』 【後篇】 2009年、夏。WEBスナイパーが贈る連休の特別企画は、現在公開中の映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』をめぐる緊急マニアック対談! ネットワーカー・ばるぼらさんと、自称「エヴァ豚」のエヴァ研究家・四日市さんが、エヴァ界隈の諸状況を網羅して痒いところを掻きまくり&重箱の隅をつつきまくります。アニメ偏差値が高すぎる2人のネタバレ上等な対談ですので、暴言・迷言・狂言はご容赦のほどを。昨夜に続いて、後編をお届けします! ■次回予告から想像する『Q』 ばるぼら リツコの説明的な最後の台詞もよくわからないよね。「この世界のことわりをこえた、新たな生命の誕生」「セカンドインパクトの続き、サード・インパクトがはじまる。世界が、終わるのよ」って

  • ばるぼら × 四日市 対談『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : 破』【前篇】 - WEBスナイパー

    ■旧劇場版のラストについて ばるぼら 2009年の現在に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』という作品を語るには、色々な前提をクリアしていかなくてはいけないと思うんですよ。まず、この新劇場版はもちろん旧テレビ版(1995年〜1996年)と旧劇場版(1997年)を踏まえて作られているわけですけども……。 四日市 旧劇場版のラストってどう解釈してます? ばるぼら シンジがアスカの首を絞めて、最後にアスカが「気持ち悪い」と呟くシーンね。脚段階では「あんたなんかに殺されるのはまっぴらよ」という台詞だったそうだけど、台詞自体は重要ではないと思う。 四日市 みんなLCL(※1)になっちゃうじゃないですか。旧劇場版で生きることを望まなかったのは、シンジとアスカ以外の人間達なんじゃないかと思って。シンジは生きることを望んだけど、そのためには拒絶されなければいけなかった。それで死んだアスカを蘇らせて。 ばるぼ

  • ドラクエ四コマから現在へ 文=四日市 - WEBスナイパー

    Special issue for Silver Week in 2009. 2009シルバーウィーク特別企画/ WEBスナイパー総力特集! 『ゼルダの伝説 4コママンガ劇場』著者=牧野博幸 出版社=エニックス 発売=1992年03月26日 特集『四コマ漫画とその周辺』 ドラクエ四コマから現在へ いつしか一つの文化圏を築き上げた「萌え四コマ」、そして若年層に向けて発信されてきた「ゲームパロディ四コマ」。オタク文化圏の深部に存在するこの2ジャンルが作り出してきた、ユーザーをも抱きこんだ物語とその行方とは――。オタク文化のダイナミズムを垣間見る、「ドラクエ四コマ」マニアック・レポート!! 1999年に『電撃大王』で連載を開始され、2000年早々に単行が発売されたあずまきよひこの『あずまんが大王』に出発し、2002年に芳文社から創刊された『まんがタイムきらら』やその姉妹誌で連載されている作品群

  • よくよく考えてみたら膨大な数を読んでいた四コマ漫画についてざっくりと語っておこう 文=永山薫 - WEBスナイパー

    Special issue for Silver Week in 2009. 2009シルバーウィーク特別企画/ WEBスナイパー総力特集! 『サザエさん (1)』 著者=長谷川町子 出版社=朝日新聞社 発売=1994年 特集『四コマ漫画とその周辺』 よくよく考えてみたら膨大な数を読んでいた四コマ漫画についてざっくりと語っておこう 気づけば日常の片隅にいつもあった四コマ漫画。その長い歴史に目を向けたら一体何が見えてくる!? 漫画評論家・永山薫氏が自身の読書体験をもとに掘り起こしてゆく四コマ漫画の系譜 。 今回の特集で皆さんが旅することになる大・四コマ漫画大陸、その地図として、またユニークな四コマ漫画文化をより深く知るためのガイドとしてお楽しみ下さい!! 思えば、そんなに好きというわけでもなく、新聞に掲載されているからという惰性的な理由で読み続けたり、雑誌の片隅に掲載されているのを箸休めとし

  • 時代を切り拓くサブ・カルチャー批評『ゼロ年代の想像力(早川書房)』 文=さやわか 【前編】 - WEBスナイパー

    special issue for the summer vacation 2008 2008夏休み特別企画! web sniper's book review 時代を切り拓くサブ・カルチャー批評 『ゼロ年代の想像力(早川書房)』 著者=宇野 常寛 【前編】 文=さやわか 『DEATH NOTE』、宮藤官九郎、よしながふみ……格差・郊外・ナショナリズム、激震するゼロ年代に生まれた物語たちの想像力は何を描いてきたのか。時代を更新するサブ・カルチャー批評の決定版。 昨年、『SFマガジン』誌上で連載が開始され、ネットを中心に大きな話題となった宇野常寛『ゼロ年代の想像力』がついに単行化された。つまり、これは話題のである。 連載開始当初から宇野が注目された理由とは、まずはやはり彼が「決断主義」という言葉によってゼロ年代のフィクションの特徴を抉り出すことに成功したからだろう。その達成は単行

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