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ブックマーク / khideaki.hatenadiary.org (2)

  • 武谷三段階論における「本質」 - 数学屋のメガネ

    武谷三男さんの三段階論を辞書で引くと「科学的認識は「現象論・実体論・質論」の三段階を経ながら発展するとしたもの」という説明があった。ここに書かれている「質論」の「質」とはいったいどのようなものを指すのだろうか。それは、「現象」や「実体」とどのように違うのか。この「質」はやはり関係として捉えられるものなのだろうか。 武谷さんの三段階論は『弁証法の諸問題』というに納められた「ニュートン力学の形成について」という文章の中で語られている。まとめてみると次のようになるだろうか。 現象論的段階 第一段階:現象の記述(実験結果の記述) 「この段階は現象をもっと深く他の事実と媒介することによって説明するのではなく、ただ現象の知識を集める段階である。」……個別的判断、個別的な事実の記述 実体論的段階 第二段階:現象が起こるべき実体的な構造を知る。この構造の知識によって現象の記述が整理されて法則性を

    武谷三段階論における「本質」 - 数学屋のメガネ
  • ジョン・テイラー・ガットさんはどんな教師だったのか - 数学屋のメガネ

    ジョン・テイラー・ガットさんは、義務教育学校の欠陥を鋭く指摘し、それ以上ないくらいの悪口でそれを批判している。しかし、ガットさんは最優秀教師として表彰されてもいるのである。日的な感覚では、たとえ欠陥がある制度であっても、その制度の下で最優秀だと評価されるなら、ある意味ではその精度の維持に貢献しているのではないかとも考えられる。口を極めて学校の悪口を言っているガットさんは、その欠陥に協力したという悔恨からこのような批判を展開しているのだろうか。 しかしそれは考えにくい。もしガットさんが、その制度に貢献したということで高く評価されたのであれば、それを批判している姿勢から言って、その評価をそのまま受け取るのは誠実さに欠けることになるだろう。表彰されたとしてもむしろ返上することが正しい態度になる。また、そのような人間に対して、もし制度への貢献を宣伝したいのなら、始めから表彰などの対象にしないだろ

    ジョン・テイラー・ガットさんはどんな教師だったのか - 数学屋のメガネ
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