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reviewと罪と罰に関するsizukanayoruのブックマーク (5)

  • 頭がいい、賢い人だからこそ踏んでしまいやすい地雷が、いまの世の中には、たくさん埋められている。 - いつか電池がきれるまで

    約束された場所で (underground2) 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/07/01メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 73回この商品を含むブログ (131件) を見る 内容紹介 癒しを求めた彼らはなぜ無差別殺人に行着いたのか?オウム信者へのインタビューと河合隼雄氏との対話によって現代の闇に迫る 村上春樹さんの『約束された場所で』を10年ぶりくらいに再読しました。 これは、村上春樹さんが1995年に起きた地下鉄サリン事件の被害者たちへの膨大なインタビューを記録した『アンダーグラウンド』の対になる作品で、村上さんがオウム信者たち(とはいっても、このインタビューに応じている時点では、それなりに教団とは距離を置いているのだが)に直接インタビューし、その成育歴からオウム真理教との出会い、信者としての生活、さまざまな事件を通して、いま、彼ら、彼女らが考え

    頭がいい、賢い人だからこそ踏んでしまいやすい地雷が、いまの世の中には、たくさん埋められている。 - いつか電池がきれるまで
  • 【読書感想】麻原彰晃の誕生 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    麻原彰晃の誕生 (新潮文庫) 作者: ?山文彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2018/10/27メディア: 文庫この商品を含むブログを見る Kindle版もあります(以前に出た新書版をKindle化したものです) 麻原彰晃の誕生 (文春新書) 作者: 高山文彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/07/17メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 少年は熊の寒村に生まれた。目に障害を抱え盲学校に進んだ彼は、毛沢東や田中角栄に心酔。数々の挫折を経て上京し、鍼灸や漢方薬で詐欺まがいの商売を行った後に出会ったのが宗教だった。やがて超能力を増幅させるという金属を手に入れて、“尊師”として多くの孤独な若者たちを吸引。狂気の道へと転落していく──「怪物」として処刑された男の等身大の姿を丹念な取材で描き出した「伝記」。 麻原彰晃こと松智津夫という人間は「怪物」だ

    【読書感想】麻原彰晃の誕生 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • 親から受け継いだ呪いからどう逃れ、どう生きるのか。マイケル・ギルモア「心臓を貫かれて」 - うさるの厨二病な読書日記

    書は村上春樹が訳したことで、広く流布された。 もともとは村上春樹の奥さんが読み、「すごいだから、ぜひ読んで訳して欲しい」と勧めたらしい。 自ら望んで死刑になった殺人犯ゲイリー・ギルモア 地獄のような家庭環境 両親から受け継がれる、呪いの連環 生まれる前から詰んでいる人生 自分は呪いを子供に伝えないだろうか。 父フランクは、なぜ子供たちを虐待したのか。 「他の兄弟は罪を犯していない」という言葉への答え たった一度だけ救いを求めた 一人一人感想がまったく違うと思う 自ら望んで死刑になった殺人犯ゲイリー・ギルモア マイケル・ギルモアは音楽評論家であり、三人の兄を持つ。 次兄のゲイリー・ギルモアが殺人を犯し、「死刑にされる権利」を主張し自ら望んで死刑された。当時、アメリカでは「死刑廃止論」が主流で、世間の流れを逆行させる事件だったらしい。 マイケル・ギルモアは被害者を悼みつつも、兄がなぜそんな

    親から受け継いだ呪いからどう逃れ、どう生きるのか。マイケル・ギルモア「心臓を貫かれて」 - うさるの厨二病な読書日記
  • 累犯障害者 - Chikirinの日記

    譲司氏の「累犯障害者」を読みました。 著者は元菅直人氏の公設秘書を経て衆議院議員になった政治家です(でした)。 2000年に秘書給与流用の詐欺容疑で逮捕され、実刑判決を受けて栃木県の刑務所で服役。刑務所の中で経験したことをまとめて2003年に体験記である「獄窓記」を、ついで2006年にこのを出しています。 これ、ここ数年間に読んだ中で最も衝撃的なでした。 たった12ページの序章を読んで、もうそれ以上読むのはやめようか、と思いました。 読まなくてもその後にでてくる世界の悲惨さは十分にわかってたし、読んでも自分には何もできないと知っていました。 読むのがつらくてやるせない作業だとも十分に理解していたので、もうやめようかな、と。読んでどうなるわけでもないし。 ★★★ 序章からの引用です。 栃木県の黒羽刑務所に入所した私を待っていたのは、一般受刑者達に「塀の中の掃き溜め」と言われているとこ

  • <告白>の研究

    安政四年、河内国石川郡赤阪村字水分の百姓城戸平次の長男として出生した熊太郎は気弱で鈍くさい子供であったが長ずるにつれて手のつけられない乱暴者となり、明治二十年、三十歳を過ぎる頃には、飲酒、賭博、婦女に身を持ち崩す、完全な無頼者と成り果てていた。 父母の寵愛を一身に享けて育ちながらなんでそんなことになってしまったのか。 あかんではないか。 町田康の長編小説「告白」の冒頭です。 客観的な事実の描写の後の、唐突な「あかんではないか」という主観の乱入。 この箇所で、わたしは「告白」が類い稀な傑作であることを確信しました。 「あかんではないか」、この一言に「告白」のすべてが集約されている予感がしました。 文章を書く場合、文体は重要な問題です。 何を書くのかとどのように書くのかは、同等の重さを持っていて、その文章を決定づけます。 「告白」が傑作であるのは、まずもってその文体が個性的で

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