パソコンをカタカタ叩く眼鏡姿のオタク警察官が、世界を股にかける犯罪集団を追い詰める――。アニメや映画が描いてきた世界に、ようやく現実が追いついてきた。警視庁は11月7日、ネットバンキングの不正送金などのサイバー犯罪を防ぐ新たな対策を始めたが、その裏に、警視庁随一のオタク集団がいたという。サイバー犯罪に詳しい全国紙社会部記者が話す。 「警視庁が始めたのは、国内外の犯罪ハッカー集団のウイルスに、警視庁が管理するパソコンをわざと感染させて、動作を監視する『潜入捜査』です。感染したパソコンは、ハッカー集団が不正送金の指令を出したりウイルスをばらまいたりする『踏み台』に使われるため、監視すれば、逆にハッカー集団が何をしようとしているか、逐一、把握できます。警視庁は今後、不正送金などの兆候を事前に把握し、ツイッターなどで事前警告をしていく予定です」 こんな複雑な作戦を可能にしたのが、警視庁生活安全部サ