コンピレーションCD「夜ジャズ」シリーズをはじめ、数多くのアルバムをプロデュースする他、レコードにかける知識と情熱から“レコード番長”と称される須永辰緒。彼のDJ活動が今年で30周年を迎えた。 これを記念して、ソロ・プロジェクト名義では第5弾となるオリジナルアルバム「STE」が5月20日(水)に発売。最新アルバムの話を中心に、音楽そのものへの思いについて話を聞いた。 ――DJ活動30周年、そしてアルバムの完成おめでとうございます。 実は32~33年目なんですけれどね(笑)。DJの先輩が、30周年記念で30時間DJパーティーというのをやっていたんですよ。地獄みたいなイベントだったので、自分は絶対やるまいと黙っていたんです。ですが後輩たちが気づいてしまって(笑)。次第に仲間たちの間で話が飛躍して、今回5年ぶり5作目となるアルバムを出すことになりました。 ――1曲目が映画「犬神家の一族」のテーマ