津田健次郎さんが教授となり、毎回気になる文化を学ぶ本コラム。電撃Girl’sStyle11号では、“修復家”をテーマに修復研究所21の代表取締役でもある、修復家の渡邉郁夫さんからお仕事の内容や魅力をうかがいました。オンライン版では、掲載しきれなかった修復家のくわしい仕事内容や、貴重な美術品に携わっているからこその苦労などのお話をたっぷりとお届けします。 作品を見極めるところから修復家の仕事ははじまる ――――修復家のお仕事の内容を教えてください。 津田教授(以下、津田):どのようなジャンルの作品を手がけられているのでしょうか? 渡邉郁夫さん(以下、渡邉):うちの工房では油絵や版画、軸物ではない日本画、現代アートの修復をしています。美術館や個人宅で収蔵されている作品で、困ったことがあると工房に相談が寄せられる形です。大きい作品では現在、赤坂離宮の天井画を手がけています。また絵に合わせて作られ
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