タグ

ブックマーク / www.kyoto-u.ac.jp (8)

  • 世界で初めて「性を失った」シロアリを発見 -シロアリの常識を覆すメスだけの社会- — 京都大学

    矢代敏久 農学研究科特定研究員(現・シドニー大学研究員)、松浦健二 同教授、小林和也 フィールド科学教育研究センター講師らの研究グループは、来はオスとメスが共同で社会生活を営んでいるシロアリにおいて、メスしか存在せず、単為生殖だけで繁殖しているシロアリを世界で初めて発見しました。 研究成果は、2018年9月25日に、英国の科学誌「BMC Biology」のオンライン版に掲載されました。 アリとシロアリの社会の違いは何かと聞かれた時に、まずお答えするポイントは、アリはメス社会、シロアリは両性社会を営んでいるということです。アリの社会は女王とメスのみのワーカーで構成されている(オスは交尾すると死んでしまう)のに対し、シロアリの社会には王と女王、そしてオスとメスのワーカーや兵アリがいます。 しかし、この大前提はもはや適当ではなくなりました。なぜなら、シロアリであるにもかかわらず、メスしかいな

    世界で初めて「性を失った」シロアリを発見 -シロアリの常識を覆すメスだけの社会- — 京都大学
    skam666
    skam666 2018/10/05
    “ナカジマシロアリ(中略)コロニーの構成メンバーの性別を調べたところ、四国と九州にはメスしかおらず、オスがいないことが判明(中略)「メスだけで社会を営んでいるシロアリ」の発見は世界で初めて”
  • 植物と根粒菌の主従逆転-根粒菌がジベレリンを合成し、宿主の根粒数を制御する仕組みを発見-

    我々が開発したプロテオミクス網羅的解析手法により、根粒菌が根粒内でジベレリンを合成し、宿主の根粒形成数を制御していることが明らかになりました。細菌でのジベレリン合成遺伝子・合成経路の発見は世界で初めてです。根粒菌が主体的に宿主の根粒数を変化させるという従来の説とは「主従逆転」の現象の発見です。根粒菌の改変により、これまで夢でもありました各種植物対して効率的な生育にも寄与できるかも知れません。 概要 根粒菌はマメ科植物と共生し、根粒を形成し、その中で窒素固定を行います。根粒は多ければ良いというものではなく、数の調節はマメ科植物の健全な生長に極めて重要です。これまで、根粒数の調節は宿主によって行われるとされてきました。 研究では、プロテオミクスというタンパク質発現につきまして、研究グループが開発してきました網羅的解析手法により同定したミヤコグサ根粒菌「 Mesorhizobium loti

    植物と根粒菌の主従逆転-根粒菌がジベレリンを合成し、宿主の根粒数を制御する仕組みを発見-
    skam666
    skam666 2016/06/19
    “根粒菌が根粒内でジベレリンを合成し、宿主の根粒形成数を制御していることが明らかになりました(中略)根粒菌が主体的に宿主の根粒数を変化させるという従来の説とは「主従逆転」の現象の発見”
  • オスへの投資がコストになっていることを実証 -さまざまな生物で性の進化・維持メカニズム解明に期待-

    この研究ではオスへの投資がコストとなっていることを検証しました。有性生殖が普遍的にみられるということは多くの生物が当たり前のようにそのコストを支払っているということです。今後はそれによって生み出される多様性がどのように発達していくのかについて検証していきたいと考えています。 概要 研究ではネギアザミウマという農業害虫に着目しました。ネギアザミウマにはオスとメスがいる有性系統とメスしかいない無性系統が同じ畑の同じ作物上に共存していることが知られています。そこで複数の圃場でそれぞれの系統の個体数を調べることで、有性系統のオスへの投資当にコストとなってネギアザミウマ集団に占める有性系統の割合を減らすかどうかを確かめました。その結果、有性系統のオスが多くなるとネギアザミウマ集団内で有性系統個体が占める割合が低下することを明らかにしました。この結果は有性系統が無性系統と競争する際にオスへの投資

    オスへの投資がコストになっていることを実証 -さまざまな生物で性の進化・維持メカニズム解明に期待-
    skam666
    skam666 2016/04/16
    “有性生殖のオスへの投資は状況に応じて減らすことができるため、これまで考えられていたよりも有性生殖は進化・維持しやすい性質であることが明らかになりました”
  • 細菌の祖先はナトリウムを使ってエネルギー変換 -原始のモーターを現代で再現する-

    今回の成果を応用することで、太古の地球で誕生した原始生命体の謎を解き明かすことができるかもしれません。また、さまざまな極限環境生物の遺伝子配列を利用することで、新たな人工ナノモーターの創造が期待できます。 研究成果のポイント 超好熱性細菌のべん毛および運動能を解析 原始細菌型モーターを大腸菌内で再構築し、そのエネルギー源がナトリウムイオン流であることを明らかに 進化におけるモーターのエネルギー源の変遷をはじめて提唱 概要 細菌は、べん毛と呼ばれるらせん状の繊維をスクリューのように回転させることで水中を自由に泳ぐことができます。べん毛の回転はその根元の小さなモーターによって駆動されます。べん毛モーターを動かすためのエネルギー源は、モーター内を通るイオンの流れで、水素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンなど、生物種によって異なるイオンを使うことが知られています。これらのエネルギー源の違い

    細菌の祖先はナトリウムを使ってエネルギー変換 -原始のモーターを現代で再現する-
    skam666
    skam666 2015/09/01
    "研究グループは、生物進化の源流に位置する超好熱性細菌の運動機能を明らかにすることに成功(略)細菌の祖先は水素イオンではなくナトリウムイオンを使ってべん毛モーターを回転させていたことが強く示唆されました"
  • 植物と根に共生する真菌がつくりだす複雑な「ネットワーク」構造を解明

    東樹宏和 人間・環境学研究科助教を中心とする国際共同研究チーム(京都大学、ブラジル・サン・パウロ大学、デンマーク・オーフス大学、米・カリフォルニア大学)は、森の中で共存する多様な植物種が無数の真菌類(きのこ・かび類)と根で共生していることに注目し、その「植物-真菌ネットワーク」の複雑かつ特殊な構造を解明することに成功しました。 この発見は、「なぜ一つの森や草原の中で多様な植物種が共存できるのか」という問いに答える上で、また、「植物が養分を得る上で、土壌中の真菌が全体としてどう機能しているのか」解明する上で、新たな理論的基礎を提供すると期待されます。 研究成果は、英国科学誌「Nature Communications」誌に掲載される予定です。 大規模DNAバーコーディングとネットワーク理論を統合した今回の研究手法は、多様な生物種が共存するしくみをより深く理解していく上で、今後重要な土台とな

    植物と根に共生する真菌がつくりだす複雑な「ネットワーク」構造を解明
    skam666
    skam666 2014/10/31
    “植物根内の真菌類に関するデータを統合することで、どの植物種とどの真菌種がつながっているのかを解析(略)競争関係にあるはずの植物種たちが、なぜ一つの森で共存できるのか」を解明する上で、新たな理論の土台”
  • 植物で組織ごとに異なる体内時計が働いていることを発見

    遠藤求 生命科学研究科助教らの研究グループは、植物組織を高効率で単離する方法および特定の組織における遺伝子発現をモニタリングする方法など複数の新規解析手法を開発することで、時計遺伝子の概日リズムを組織レベル定量的に計測することに成功しました。 研究内容は、2014年10月29日(英国時間)に英国科学誌「Nature」のオンライン速報版で公開されました。 体内時計は多くの遺伝子発現の制御に関わっていますので、花成や細胞伸長など体内時計によって制御されている生理応答の解析も、組織レベルで行っていく必要があることがわかりました。研究で開発した手法を用いることで、こうした組織レベルでの解析が大きく進むことが期待されます。 また、維管束の時計機能を阻害するだけで植物の花の咲くタイミングを遅らせることができたことから、体内時計は植物の生長調節法開発の新たなターゲットになる可能性が期待されます。 ポ

    植物で組織ごとに異なる体内時計が働いていることを発見
    skam666
    skam666 2014/10/31
    “組織単位での「時計遺伝子」発現の定量解析に初めて成功(中略)維管束の時計遺伝子の機能を阻害するだけで花の咲くタイミングを遅らせることができた(中略)植物の精密な生長調節法開発のターゲットとして期待"
  • チンパンジーに見られる同種間の殺しが適応戦略で説明がつくことを証明 -ヒト科における同種間の殺戮行動の進化の解明に期待-

    松沢哲郎 霊長類研究所教授、古市剛史 同教授、橋千絵 同助教、中村美知夫 野生動物研究センター准教授、伊藤詞子 同研究員らとMichael L. Wilsonミネソタ大学准教授の研究グループは、チンパンジーに見られる同種間の殺しが、生息生息地の破壊や餌付けなどの人為的かく乱の結果として表れているものではなく、物や配偶相手などの資源を得るための雄の適応戦略であることを証明しました。 研究成果は、9月17日(英国時間)付けにて英国科学誌「Nature」に掲載されました。 チンパンジーに見られる同種殺しが適応戦略として進化してきたものなのか、それとも生息地の破壊などの人為的影響によって現れるものなのかという論争が、長らく続いてきました。この研究は50年以上にわたって蓄積された観察例の分析によって後者の説を否定し、同種殺しが雄による配偶相手や資源をめぐる適応的行動として理解できることを示した

    チンパンジーに見られる同種間の殺しが適応戦略で説明がつくことを証明 -ヒト科における同種間の殺戮行動の進化の解明に期待-
    skam666
    skam666 2014/09/30
    “生息生息地の破壊や餌付けなどの人為的かく乱の結果として表れているものではなく、食物や配偶相手などの資源を得るための雄の適応戦略であることを証明”
  • 「障がい者」表記は障害者のイメージを向上させる?:ポジティブなイメージ変わるが、ネガティブなイメージ変わらず — 京都大学

    ホーム 「障がい者」表記は障害者のイメージを向上させる?:ポジティブなイメージ変わるが、ネガティブなイメージ変わらず 2010年8月9日 「障害者」を「障がい者」と表記することは、受け手がもつ障害者に対するイメージや態度にどのように影響するか? 栗田季佳 教育学研究科博士課程大学院生(日学術振興会)と楠見孝 教育学研究科教授がまとめた調査結果が、日教育心理学会の学会誌「教育心理学研究」に掲載されました。 この論文では、「障がい者」表記について、障害者に対するポジティブなイメージの変容は起こりうるが、ネガティブなイメージや交流への意欲に変化は見られなかったことを明らかにしています。そして、「「障がい者」表記の直接的な効果はイメージのレベルに留まり、障害者との関係性の改善には表記変更のみでは効果は薄い」と分析しています。 論文名 「障がい者」表記が身体障害者に対する態度に及ぼす効果-接触経

    「障がい者」表記は障害者のイメージを向上させる?:ポジティブなイメージ変わるが、ネガティブなイメージ変わらず — 京都大学
    skam666
    skam666 2010/08/17
    “この論文では、「障がい者」表記について、障害者に対するポジティブなイメージの変容は起こりうるが、ネガティブなイメージや交流への意欲に変化は見られなかったことを明らかにしています”
  • 1