Re: play 1972/2015 ‒「映像表現 ’72」展、再演 1972年に京都市美術館で開催された「映像表現 ’72」展は、映画館ではなく美術館で、美術家による複数の映像作品を一堂に展示した世界的に見ても先駆的かつ画期的な展覧会だった。その展覧会が43年の時を経た今、『Re: play 1972/2015 ‒「映像表現 ’72」展、再演』として東京国立近代美術館で再び開催される。 「映像表現 ’72」展の正式名称は「第5回現代の造形< 映像表現 ’72>もの、場、時間、空間-Equivalent Cinema-」。1972年10月、京都市美術館でわずか6日間だけ開催された展覧会は、大陳列室約400㎡を使用し、映画館やホールでの上映ではなく、展覧会形式で複数の作家の映像作品を発表した国内初の試みだった。当時の出品作家は石原薫、今井祝雄、植松奎二、植村義夫、柏原えつとむ、河口龍夫、庄司