中国の利用者向けに国内に設置された「中継サーバー」がインターネットの不正接続に悪用された事件で、警視庁は4日、東京都内の中国系プロバイダー業者のIPアドレス(ネット上の住所)から、IT大手「ドワンゴ」が運営する「ニコニコ動画」への不正ログインなど計34件のサイバー攻撃が行われていたと発表した。 顧客のクレジットカード情報の流出が判明した企業への攻撃もあり、同庁は被害の実態を調べている。 同庁幹部によると、このプロバイダーは、主に中国人向けにネット接続サービスを提供する「大任」(豊島区)。同庁が昨年摘発したサーバー業者「大光」(台東区)などへの捜査で浮上し、同庁がIPアドレスの使用状況などを解析した結果、中継サーバーを使ったサイバー攻撃に悪用されていたことがわかったという。