最近気になるセキュリティ事件のあらましをざっくり解説! 注目点とユーザーレベルでの対策をお伝えします。連載一覧はこちら。 国内初の対ウイルス作戦決行さる! インターネットバンキングの不正送金被害が、2014年の1年間で1876件、被害額は約29億円と過去最悪を記録した。その手口もますます悪質・巧妙化しているという。 被害の拡大を受け、警視庁は先日、主に日本のネットバンキングを標的にしているとみられるボットネットの大規模無力化作戦を実施。ウイルスの感染端末に関する情報を入手し、世界で約8万2000台、国内で約4万4000台の端末を特定したと発表した。 こうした試みは国内では初めてで、ITジャーナリストの三上洋氏は「画期的なこと」と語る。今回の作戦実施の経緯や不正送金被害を受けないための対策について、三上氏に訊いた。 ボットネットの指令サーバーに接触し、感染PC情報を特定 三上 「大規模無力化