不安定な中東情勢、中国バブル崩壊懸念、それらに伴う株価の大きな下落――。世界を見渡すと、実に重大な事件が発生している。 にもかかわらず、年明け早々の日本列島は芸能界を駆け巡る二つの話題に支配された。言うまでもないが、ひとつはジャニーズ事務所に所属するタレント「SMAP」の解散騒動とその生謝罪放送、もうひとつはタレントのベッキーさんと「ゲスの極み乙女。」ボーカルの川谷絵音氏の不倫騒動だ。 筆者は芸能記者ではない。そのため、両者についての”芸能情報”を発信するつもりはないし、それはできない。しかし、いずれの出来事も整理してみると、現実社会からさほど遠くない身近なところに問題の本質があることに気付く。つまり、この2つの事件は、多くの人にとって「自分にも起こる可能性のある」と考えられる事件なのだ。そのため、多くの耳目を集めるネタになった。 ネット時代は隠そうとするほど目立つ 芸能界で起きたことは、