共産党は参院選序盤情勢で、2001年以来、12年ぶりに選挙区選で議席を確保する可能性が出ており、議席を伸ばした6月の東京都議選の勢いが続いている。 共産党は、1998年参院選で15議席(選挙区選7議席、比例選8議席)を獲得した。2001年は東京選挙区で1議席獲得したのにとどまり、その後、3回の参院選では選挙区で議席を得ることはできなかった。 今回は、東京選挙区(改選定数5)や愛知選挙区(同3)などで議席を確保する可能性がある。選挙区選で複数の議席を獲得すれば、15年ぶりとなる。 6月の都議選は、投票率が低く、固い組織票を持つ共産党の伸長につながったとみられる。参院選も投票率は前回より下がるとの見方があり、共産党に有利に働く可能性がある。共産党としては、安倍政権への批判票の受け皿となることを目指す構えだ。