Yohei Komoto STEP and STOP Everything's okay in the end. If it's not okay, it's not the end.
「成長」にあえて背を向けている企業がある。この会社が重視しているのは従業員の幸せと企業の永続。そして、それを実現するために持続的な低成長を続けている。人事制度は終身雇用の年功賃金。地域社会への投資も惜しまない。それでいて、10%を超える高い利益率を維持している。 私たちの足元は経済危機に揺れている。強欲の虜になったグローバル資本主義はバブルを膨らませ、金融危機を引き起こした。今の経済危機は強欲がもたらした1つの末路とも言える。であるならば、この会社の生き方は、危機後の資本主義に、そして企業経営に、1つのヒントを与えるのではないだろうか。 48年という長きにわたって増収増益を続けた企業がある。本社は長野県伊那市と、決して地の利に恵まれているわけではない。しかも、扱っているのは「寒天」という地味な成熟商品だ。にもかかわらず、1958年の創業以来、階段を上るように、一段一段、着実に成長してきた。
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 企業は利益を上げなければ存続できませんが、利益だけを追い求めていては存続できません。それは誰でもよく分かっていることです。にもかかわらず、目先の利益が先行し、企業の不祥事が相次いで起きています。身近な食品を例にとってみても、昨年よく騒がれた産地や食材の偽装、消費期限切れなど、いずれも消費者への背信と言っていいでしょう。これは、まさに企業の「品格」に関わる問題だと思うのです。 この品格という言葉は、藤原正彦さんのベストセラー「国家の品格」を契機に注目されました。前回のテーマである「壁」と同様に流行語になりましたが、この品格も壁と並んで企業経営において重要な意味を持つ言葉です。 企業の評価軸は業績だけではない 品格という言葉を辞書で引くと、「人や
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