先月19日、アメリカで進むリニア計画について、3つのルート案が発表された。日本のリニア鉄道の技術をベースにしたもので、首都ワシントンD.C.とニューヨークの間を1時間で結ぶ。既存鉄道のアムトラックが最短で3時間かかるのと比べて大幅な時間短縮となるが、さらに高速なハイパーループとの競争に直面しているようだ。 ◆「未完の技術」ハイパーループ 首都ワシントンとニューヨークを結ぶ3つのルート案だが、時速約480kmの高速運転を実現するため、いずれも直線に近い形をとり、線路は地下30mに敷設される。これを報じた首都ワシントンのラジオ局WAMUは、「世界最速である日本の超電導磁気浮上技術」を輸入することになると華々しく伝える。 重要な路線に採用されるリニア技術だが、同区間はテスラ・モーターズなどを経営するイーロン・マスク氏が進める「ハイパーループ」を開通させる計画もある。真空チューブの中を時速約120