タグ

ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (63)

  • nix in desertis:2015冬アニメ感想(主に艦これとモバマスとSHIROBAKO)

    艦これ。最終話見た直後に別個に一記事立てて書こうと思ってたが,冷静になろうと思って一週間ほっといた結果,そのまま一ヶ月経ってしまった。しかし,良いこともあった。冷静になって一ヶ月ほど寝かせてから再度考えてみた結果,冷静になって考えてもやっぱり駄作だったという結論しか出せないことがわかった。それはそれとして,後出しで感想を書くと先人の知恵が活かせるという利点がある。 おそらく,当にこうだったのではないかと。自分もドーリットル空襲があったあたりから,似たようなことは考えていた。 → ついでに言えば,割りとガチで『マブラヴオルタネイティヴ』(因果律量子論)をやろうとしてたのではないかと考えている。少なくとも,「アニメ艦これ世界には史実に向かわせる強制力が働いている」という設定があったのは確実で,その上で「提督と何人かの艦娘は,(因果律の中心たる吹雪に近いため)史実の結果を予知できていたか,何

    snowdrop386
    snowdrop386 2015/05/02
    アニメ艦これの感想はあちこちで聞くけれども、戦犯脚本という共通点があるからかもしれないが、朝ドラ「純と愛」に対する酷評と非常に近いものを感じる。
  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2015 その3(国立大)&おまけ

    その2から。ラスト。今年はやや短いので,おまけで予備校の解答速報の精度を比較してみた。おまけは書籍版が出ても掲載しない予定です。 [国立大編] 一応書いておくが,全て前期日程。 1.一橋大 <種別>悪問・難問 <問題>2 ともに1967年に発足したヨーロッパ共同体と東南アジア諸国連合は,地域機構として大きな成功をおさめた。両機構の歴史的役割について,その共通点と相違点を説明しなさい。 <解答解説> 非常にシンプルな問題文で,条件設定が雑である。まず,ECはECSC・EECやEUまで含んでよいのか,ASEANも同様にASEAN10までを含んでよいのか,判然としない。これによって解答の方向性が変わってくる部分がある。解答のポイントと,条件設定の雑さによる難点を挙げていく。この問題は「高校・受験世界史」の「高校・受験」の部分が薄い問題なので,読者の皆様も解答を考えてから読むとさらにおもしろいかも

    snowdrop386
    snowdrop386 2015/05/02
    一橋の問2は出題者解答者間で解答方法の共通認識が成り立っている大学定期試験ならアリだと思うけれども、それが成り立っていない入試レベルでやるのはあまり好きではないなあ。あと不老町はいい加減にしてほしい。
  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2015 その2(慶應大の続き・早稲田大)

    その1から。先に言っておくと,今年はどこにも電話をかけていないし,論文の転用も見つからなかった(今のところ)。昨年ができすぎてたんや…… ※ 受験生にとっては良いことです 例年であれば,上智4日程+慶應5日程で,早稲田の9日程と同じくらいの分量か,それでも早稲田の方が多いくらいだった。今年は明らかに前者の方が多い。慶應が暴れてたのと,早稲田のいくつかの学部がおとなしかった影響かな。このまま早稲田が鎮静化するのを祈ります。 9.慶應義塾大 法学部 <種別>悪問・難問・出題ミスを疑わせる問題 <問題>1 〔設問〕 (ア)前5世紀に現在の南仏地中海沿岸に建設された,ギリシャ人の植民市はどこか。 (17)(18) (イ)オスマン帝国は,13世紀末にルーム=セルジューク朝から自立し発展した。同朝は,第1回十字軍の際に首都を奪われたが,その後新たに都と定められた地はどこか。 (19)(20) 02.ア

    snowdrop386
    snowdrop386 2015/05/02
    その1コメントに書くべきことだったけど、「問題文の多数決」って旧司法試験の刑法パズルのような世界だよなあ(刑法パズルという表現から色々お察しください)。
  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2015 その1(上智大・慶應大の途中まで)

    ・序 昨年にはシリーズが出版されるという驚きの展開を迎えた。改めて読者の皆様にはお礼申し上げたい。今年の分も書き上がったので,お届けする。可能な範囲で今後も継続していく予定であるので,春の風物詩として,興味の続く限りお読みいただけると幸いである。 ・収録の基準と分類 基準は昨年と全く同じであるので,リンクを張っておく。 総評 数こそ12番までいったが,例年と比較すると,今年の上智大はおとなしかったと言える。海岸線のない地図だとか,キリスト教系の知識ミスだとかいった上智特有の悪問は姿を消し,日語が下手くそ系の悪問も少なかった。また,あの出題ミスをかたくなに認めてこなかった上智大が,今年は日史で出題ミスを認める発表を行った(pdfファイルにつき注意)。驚くべき変革である。拙著の効果であるとはほとんど考えられないものの,上智大の内部で何かが起きているような気はしている。では改善されたかとい

    snowdrop386
    snowdrop386 2015/05/02
    ここ数年で比較すると奇問があまり目立たなかったような気がする。その分、純粋に問題作成チェックの甘い雑な問題が目立つなあという気がしなくもないのだけれども。
  • nix in desertis:この春に西美に入ったフェルメール帰属の作品について

    この春の上野の西美の新収蔵品に,フェルメールに帰属するという説のある作品があり,美術ファンの間でちょっとだけ話題になった。直接見に行ったら,現地ではかなり詳細な説明が配布されていた。これを読むと作者の同定論争がかなり興味深かったので,はしょって紹介しておく。 フェルメールの真作は最小数でおおよそ35点(当に疑い深い人なら33点)となっており,そこから41点までは幅がある。作は疑わしい方の6点の一つだ。疑わしいなら公的な美術館で買うなよ,と思うかもしれないが,それは勘違いである。作は西美の購入品ではない(よく見ると「新規展示作品」としか書いていない)。来は個人蔵であるところ,研究者及び美術ファンに検証の機会を提供するため,寄託されたものだ。所有者には感謝の意を捧げたい。 ぱっと見で作がフェルメールらしくない最大の理由は,これが宗教画だという点だ。タイトルにもなっている「聖プラクセデ

    snowdrop386
    snowdrop386 2015/04/30
    素人の第一感としては、確実にフェルメールの作品とされているものたちと比べるとケバい感じがするから違う気がするけど、実際のところどうなんだろうな。
  • nix in desertis:拙著の利用もお待ちしております

    歴史のテストで、「レーニン」が正解の問題を「ウラジーミル・イリイチ...(Yahoo!知恵袋) → 実際これはベストアンサー通り。「『ウラジーミル・イリイチ・ウリヤノフ』と知っている人間が,『レーニン』という名前を知らないはずがない」というのは採点者に対する甘えでしなく,仮に採点されていても温情措置です。「レーニン」を名乗った人物が,レーニンとして残した業績から出題しているのであろうから,レーニンが正解。どうしても書きたいならベストアンサーで書かれている通り「レーニン(ウラジーミル・イリイチ・ウリヤノフ)」にしといてください。文句なく丸にしますんで。 → 同様の理屈で,「第一次ウィーン包囲当時の神聖ローマ皇帝」と問われて「カルロス1世」と答えたら,正解扱いされるかは際どいところになる。はてブで出てた「クワトロとシャアは別人」は良いセンスしてると思う。「クワトロ・バジーナ」の名前を聞きたか

    snowdrop386
    snowdrop386 2015/04/13
    「僕は漢字廃止論者なんです」とか「用語は教科書通りに書けって書いてあったから、ちゃんと教科書のふりがなの部分通りに書きましたよ」とか答案返却後に教師と交渉していた黒歴史を思い出してしまった……。
  • nix in desertis:2015年度センター試験地歴の「やらかし」について

    まさかセンター試験で「悪問集」に入れなくてはならないようなミスが出るとは思ってもなかったが,出たものはしょうがない。しかし,マスコミの報道では説明が面倒くさいからかミスの内容が詳しく解説されておらず,各予備校でも所詮100点満点の3点分であるせいか,大きく取り上げられていない。そして受験生の間での噂話では情報が錯綜していて混乱しており,あまり良い状態とは言えない。そこで,ブログで取り上げて問題点を整理しておく。取り急ぎの超音速で書いているので,この解説自体に誤植があったり,後から追記のあったりするかもしれないが,糾弾目的で書いている記事ではないので,ご容赦いただきたい。なお,直接の出題ミスが出たのは世界史Bのみだが,日史Bでもやらかしているので,表題は「地歴」としておいた。これについても一応触れる。 1.センター試験世界史B〔試〕 <種別>出題ミス(複数正解) <問題>第4問 問8 

    snowdrop386
    snowdrop386 2015/01/19
    平成11年告示高等学校学習指導要領第2章第2節第2款第2目3(2)ウ(ア)には「客観的かつ公正な資料に基づいて」とあるので、仮に正文なら受験世界史範囲外でも正解としないと、指導要領に反する問題ってことになる気もする。
  • nix in desertis:『絶対に解けない受験世界史 (大学入試問題問題シリーズ)』が出ます

    以下,書の紹介をFAQ形式で。 よくわかる! 『絶対に解けない受験世界史 ―悪問・難問・奇問・出題ミス集』FAQ Q.どういうなの? 何が目的なの? A.サブタイトルの通り,大学入試における悪問や超難問,出題ミスを収録・解説したです。気で難しくて解けない問題から,日語の崩壊した問題,単なる誤植,笑える問題など,多岐にわたって収録しています。 1.入試問題作成の杜撰さを世の中に訴えること 2.出題ミスの事例を集めて,出題者へ提供すること 3.悪問を笑い飛ばして当時の受験生の無念を供養すること 4.世の中の世界史マニアに難問を提供すること を主な目的としています。 Q.どんな問題が収録されてるの? A.帯に入れた例を引用しますと, ・p.37:青磁か白磁問いながらも問題用紙はモノクロプリント(早稲田大 文学部 2014年) ・p.65:大学教授自らが書いた学術論文のテーマを入試問題に

    snowdrop386
    snowdrop386 2014/10/03
    予約はしてあるので入手したら楽しく読みたい。なお表紙のフリー素材の女の子ではなく、妄想上の問題作成者(大学教授)がドヤ顔している姿に萌えるのが善き読者ではないかと思う次第である。
  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2014 その3(国立大)

    ・はじめに 例年は私大のみ収集しているので,これは特別編である。2014年は国公立大で暴走した大学がいくつか見られた。国公立大は論述問題が多く,学部別に入試を作る必要がなくて前期1回分だけ作ればよいせいか,良問が多いのが通例である。しかし,この場合は別方向に暴走することがたまにある。教員が学生に課す期末試験の感覚で入試問題を作ってしまうという現象である。これはこれで範囲外の知識を要する問題ができあがる。 ただし,あえて言ってしまえば,論述において思考力を課す試験と範囲外の知識がないと解けない試験は紙一重である。なぜなら作った側は「確かに○○という事実を知らないと解けないが,問題文でヒント出してるんだから推測できるだろこれくらい」と思い込んでいるからだ。ゆえにこうした問題は,おそらく作った人としては意欲作なのである,困ったことに。しかしふたを開けてみれば,推測なんてつくはずもなく,ちゃんと

    snowdrop386
    snowdrop386 2014/03/13
    名大の世界史は例年「何を答えさせたいのか問題文に確定させる気がない」傾向があったけど今年は酷すぎる。きっとアドミッションボリシーとして「空気を読む能力」を求めてるのでしょう。なお千葉大のは大笑いした。
  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2014 その2(早稲田大)

    昨日の続き。番号が8番から始まっているのは,昨日の慶應大からの続きであるため。お気になさらず。日のハイライトは,悪問としては12番の法学部の問題。笑えるのは13番の文学部,23番の政経学部の問題かなぁ。 8.早稲田大 文化構想学部 <種別>難問 <問題>5 設問4 下線部4に関連して(編註:西アフリカには一時的に強大な軍事帝国が出現し,そのことが植民地化を遅らせた),この地域で20世紀初めにヨーロッパ勢力によって併合された国を一つ選び,マーク解答用紙の所定欄にマークしなさい。 ア モノモタパ王国   イ ベニン王国   ウ ダホメ王国   エ アシャンティ王国 <解答解説> アのモノモタパ王国は南アフリカ地域(現在のジンバブエ)なので完全に違うが,残り3つの判別は難しい。なぜならこの3つは「20世紀初めに併合された」という点以外に判別するポイントが無いからだ。誰が覚えてるんだそんな年号と

    snowdrop386
    snowdrop386 2014/03/12
    早稲田の世界史は、知識よりも出題意図で解くほうが答えが出やすく、まあそれも歴史の素養の有無の確認といえるものに関しては否定まではしないけど、さすがに歴史的知識で解答が決まらないのはまずいよなあ。
  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2014 その1(上智大・慶應大)

    書籍版ができました!この年度も収録しています。 ・序 昨年の記事も大変好評をいただき,すっかり人気シリーズになってきた。読者の皆様に感謝申し上げる。基的な目的意識についてはこれまでのものとなんら変わりない。つまり,悪問や度を超えた奇問・難問に対する糾弾である。なぜならそれらの大半は偶発的な事故や意欲的な作問の結果などではなく,大学という教育研究機関にあるまじき知的怠惰の結果から生まれるものと推測され,それもほとんど釈明しないという傲慢な権威主義が見られるものだからだ。そうした難問や悪問を非難しつつ,笑い飛ばして供養しようと思う。 世界史未受験者やもう忘れてしまった人にも配慮して,基的に太字だけ追っていけばどこがひどいのかわかるようにしたつもりである。世界史詳しい人にはやや太字がうざったいかもしれないが,ご了承いただきたい。 ・収録の基準と分類 基準は昨年と全く同じであるので再掲する。テ

    snowdrop386
    snowdrop386 2014/03/11
    今年も待っていました世界史入試いじり。さすがに毎年見ていると取扱常連校のそれぞれの傾向を楽しむ段階に入るね。むしろ良問よりこっちのほうが大学の色が見えるんじゃないかってぐらい(その3コメへの前フリ)。
  • nix in desertis:趣味の高低,あるいは価値の高低について

    某所で起こった案件について,片方の方にちょっと言いたいことがあったので,ブコメを書いた後に「たまには記事体にコメントしようかな」と思っていた。が,いつの間にか該当記事が非公開となり,さらにご人がネット活動を停止宣言されるというスピード展開に乗り遅れた。もうお一方のブログの記事の方にコメントするのも,話の主旨が記事体と違いすぎてためらわれ,かと言ってどこにも何も書かないのも自分の精神衛生上悪く,結果自分のブログに軽く,多少なりとも一般化して書いて済ませてしまうことにした。というわけで,特に私のはてブを追っているわけでもない人は何が何だかわからないと思うが,以下,文脈のわかる人だけお読みください。 さて,まず趣味が高尚であるか低俗であるかは,個人差があるようでそれなりに社会的共通の理解があると思われる。私のブログのサブタイトルに趣味を4つ掲げてあるが,まあどう考えてもエロゲが一番「低俗」

    snowdrop386
    snowdrop386 2013/11/12
    「趣味の高低は社会的に決定され、価値の高低は個人の選好の問題」とする立場にたつので、個人の選好が社会的序列に影響されるのは避けられないとしても、社会的序列をもって選好とするのはちょっとねということで。
  • nix in desertis:アメリカ外交史の転換点は?

    ・「世界の民主主義を守るためにアメリカは立ち上がらないといけない」この傲慢な発想はどこから来たのか? パットン将軍、自腹でシアーズ・カタログから部品を購入(Market Hack) 当はこういう記事は2,3ヶ月経って忘れた頃にツッコミを入れることにしているのだが,これについてはモヤモヤが晴れないので今のうちに書いておく。この記事,何がまずいかというと史実の指摘が怪しいか,明確に間違っている点がいくつかある。 0.この論って正しいの? 極端な誤りではないが,厳しいと思う。要約すれば「建国以来孤立主義だったが,その風潮にウィルソンがWW1を通して「スーパーヒーロー症候群」を植えつけた。そこで中東情勢にもかかわりを持った。世界恐慌で一時孤立主義に戻ったが,ホロコーストのような人権弾圧を見て,再び”人権”と”民主主義”を掲げる世界の警察を自任するようになった」ということになる。が,1.まず「建国

    snowdrop386
    snowdrop386 2013/09/15
    アメリカの外交政策の本筋が「アメリカの体制を守るために緩衝地帯に棍棒外交を仕掛ける」であると考えると、トルーマンドクトリンの本質は緩衝地帯の認識を中南米から世界に変えたことにあるのかもなあ。
  • nix in desertis:勉強できた子あるある

    ・勉強できた子あるある(togetter) → 途中まで「あるある」と思って読んでいたのだが,途中から似て非なるものが混在してきた印象。まとめ主であり最初に提唱した人が一番しっくり来る「あるある」ネタを出していた。ナードあるあるや,まじめ系クズあるある,友人少ない子あるあるではない点に注意したい。 → 私自身は,特にいじめられもしなかったし,友人も多く,楽しい小中学校生活ではあった。ついでに言うと高校・大学でも特に落ちぶれてもいない(だからこそあの大学まで行けたわけですが)。それでも勉強できた子特有の後ろめたさは大きく,これだけ共有する人がいるというのは,今更ながら心強い。 あまりにも共感したので,一言ずつコメントを入れたい。ここに列挙したようなものが,真に勉強できた子あるあるなのだと思う。太字は特に共感の強いもの。 1.好奇心の強い子 >「小学生時代のあだ名が「博士」的な名前」 >「国語

    snowdrop386
    snowdrop386 2013/08/13
    誰だよナードあるあるとか元記事のブクマコメントに書いた奴。ちゃんと読めよって感じですわ(ごめんなさい)
  • nix in desertis:ローマ教皇に引っ掛けて

    普通に更新しようかと思ったけど時流に乗って,いろいろ久々の記録となった昨今のローマ教皇の話題に乗っかって歴史ネタでも書いておこうと思う。 まず,ベネディクト16世の生前退位。当時話題になったがこれは約600年ぶりのことで,前回の退位は1417年のグレゴリウス12世である。これについてはKousyouさんが詳細にまとめているので,そちらを紹介しておきたい。要するに,当時の教皇庁は弱り目に祟り目であった。腐敗が進んでいたのは自業自得ではあるが,フィリップ4世によるフランスの動きは想定外ではあったのだろう。こうした出来事から教皇の権威が失墜していったものの,東方貿易の好況などからイタリア半島の好景気に乗り,むしろ経済的には富裕になっていく。そうして教皇庁がパトロンとして推進し,開花させたのがイタリア=ルネサンスであった。結果的に綱紀粛正は放置されて悪化し,100年後の宗教改革へと続くのは記事中に

    snowdrop386
    snowdrop386 2013/03/17
    イエズス1世が誕生すれば某大学の入試のミスも修正されるかもしれない!!
  • nix in desertis:会田誠展雑感

    会田誠展に行ってきた。どちらかというと例の批判に対して言及したくて行ったのだけれど,行けば行ったなりに展覧会そのものにも感想は出てくるものだなと。少し会田誠に対する評価が上がった。現代芸術に対する批評は苦手分野だが,まあ。要点は2つ。 まず,会田誠の作品というと絡みたい対象がわかりやすく,よくも悪くも薄っぺらい印象を与えるものであったが,これは自覚的に行われていたということだ。まんま人が「質ではなく表面を描く」と言っていた。しかし,その薄っぺらさが不思議と現代日社会を映しているように感じなくもない。これは現代社会が薄っぺらいというのではなく,現代社会の雑多さを一面的に切り取ると確かに薄く感じられるように加工することは可能ということで,会田誠はこの「雑多さ」自体にも注目した作品がいくつかあった。 一番わかりやすかったのが戦争画returnsのシリーズで,これは正直に言っておもしろかった

    snowdrop386
    snowdrop386 2013/02/07
    チャタレー事件、悪徳の栄え事件、四畳半襖の下張事件の判例を考えると「猥褻目的でなかろうと、芸術性があろうとも、猥褻かどうかはその時代の社会通念で決まる」ので、超えちゃいけないラインが変動するからなあ。
  • nix in desertis:絶対王政について

    絶対王政はルイ14世があまりにも有名であるため,またその名前のイメージから,専制君主との区別がついていない人が多い。実際には,絶対王政と専制君主は根的に異なる。 絶対王政は,中央集権化・近代化の過程で西欧に出現した特殊な政体である。中央集権的な国家体制とは何かといえば,少なくとも前近代においては国家に直属する官僚制と常備軍にほかならない。言うまでもなく常備軍こそが国内外で国家の権力を裏付ける軍事力であり,これを維持するための徴税機構として整備された官僚制が必要であった。しかし,これだけならば近世アジアに出現した専制君主国家でも共通する要素であり,絶対王政に特有のものではない。 西欧で出現した絶対王政は,まず極端な封建制社会から脱して,長い時間をかけて中央集権化していったこと。そして,大航海時代以降急速に力をつけた市民層が,既存の権力層とは別に社会の主役として登場してきたこと。この2点が他

    snowdrop386
    snowdrop386 2012/11/03
    この2つの条件を満たしているけれども神聖性のなさで絶対王政といえない江戸幕府の将軍との比較も面白いかな。近代国家化の過程で版籍奉還で足りず廃藩置県が必要だったことも考えるとね。
  • nix in desertis:保守主義とは何か

    自称がつかなければ保守と名乗れないような状況は異常である。ここでは私の保守主義の定義を出すが,別にオリジナルというわけではなく,こんなことはバークが規定し,ディズレーリが実行し,マンハイムが再確認したところでしかない。これをもって私は「自称」を外すことにする。代わりに「古典的」でもつけようかと思う。 ・保守主義とは「漸進的な改革」路線である。改革を否定すればそれは事大主義となり,改革を過度に進めればそれは革新勢力となる。あえていうなれば,反原理主義と,最も急進的な改革としての(暴力)革命に対する抵抗=反革命が,保守主義にとってのほぼ唯一の理念と言える。 ・保守主義はそれ以外の特定の理想・理論を持たない。理想を掲げれば革新勢力になる。特に「平等」を掲げ理論で肉付けすれば,それは左派になる。「自由」を標榜すればそれは自由主義になるだろう。加えて,そこに宗教的論拠や民族主義を持ち込めば右派となる

    snowdrop386
    snowdrop386 2012/06/10
    自分があらためて保守主義ではないことを確認できた気がする。修正自由主義的な意識が強いんだろうなと思う。政治家でいうなら、小沢一郎と麻生太郎の間ぐらいなんだろうなあ。
  • nix in desertis:虚構新聞騒動雑感

    言及するつもりがなかったし,そろそろ虚構新聞は平常営業に戻って欲しいと思っていたのだが,どうにも自分の立ち位置を確定しておかないと気持ち悪くなった。沈静化には若干の逆効果ではあるにせよ,気持ち悪さを解消するべく私見拙文をだらだらと書いておきたい。 ・祭りの発火点 今回の騒動の奇妙さは,批判する人も擁護する人も元記事そのものにはほとんど触れていないということだ。それぞれの記事群を読んでいくとわかることだが,虚構新聞というサイトそのものへの言及であって,記事そのものへの言及ではない。すなわち,とりわけ批判派はくすぶっていた虚構新聞への不満や批判をぶちまける機会偶然訪れたに過ぎないのであり,橋下云々はどうでも良かったのである。最初に記事が社主の予想を越えて拡散されてしまったのだって,「橋下ならやりかねない」半分,単純に虚構新聞の知名度が臨界点を超えたのが半分といったところだろう。橋下さんの影響力

    snowdrop386
    snowdrop386 2012/05/19
    擁護派とはちょっと違う読者派の気持ちを代弁していただきありがたい。サイト閉鎖になる展開は回避してほしいですね。擁護派に分類される人の中にコメント欄のような人がいたからグダグダになったんだよなあ。
  • nix in desertis:第203回『シラノ・ド・ベルジュラック』エドモン・ロスタン著,渡辺守章訳,光文社古典新訳文庫

    読もうとした動機は某エロゲーではあるのだが,作中での紹介にあまりにも惹かれたために購入。そして実際におもしろかったのだから,これほど幸せな読書体験もあるまい。 書のおもしろさは話の筋というよりは小気味良いテンポで刻まれた文章のおもしろさであるが,ここで書が翻訳であるという問題点が浮上する。私は,書の文章的おもしろさは,原文と訳文それぞれにあると思う。おそらく原文も天才的な文章なのだろう。しかし,読者にそう思わせるだけの訳文,というのはさらにすごい。その逆が起きて悲劇となることが珍しくないだけに。より正確に言えば,書の訳文は原文の雰囲気を出そうという尽力が見られる。日語訳で脚韻を踏むなどということは土台無理なのは踏まえられた上で,なんとかテンポだけはあわせようとしていたり,掛詞をも訳出しようとしている。 しかし,書が真に素晴らしいのはその脚註である。文が約370ページに対し脚註

    snowdrop386
    snowdrop386 2012/02/14
    桜庭一樹の小説からの流れで入ったせいか、自分は物語の筋に見せられた口かなあ。