文化庁は3日、地域に根付く食文化をPRする「100年フード」に、八戸せんべい汁(青森県)や横手やきそば(秋田県)など37府県の70件を認定したと発表した。郷土料理やB級グルメが対象で、認定はカツオのたたき(高知県)などを選んだ昨年に続き2回目。 江戸時代以前から伝わる「伝統」部門では八戸せんべい汁のほか、ほうとう(山梨県)など計45件が認定された。明治・大正から続く「近代」は名古屋コーチンの食文化(愛知県)など9件。昭和以降に生まれ今後100年の継承を目指す「未来」は、横手やきそばや四日市とんてき(三重県)など16件を選出した。 八戸せんべい汁と山形芋煮(山形県)、五平餅(愛知県)、三輪そうめん(奈良県)は、地域色が豊かで観光振興への活用がモデルとなるとして特別賞にも選ばれた。 同庁は食に関する情報発信に取り組む博物館や道の駅などの「食文化ミュージアム」も認定。たばこと塩の博物館(東京都)