半世紀前、全国の大学闘争を代表する運動だった「日大闘争」は、日本大学の不正経理問題に学生が怒ったのがきっかけだった。当時の抗議行動に参加した日大OBらは、日大アメリカンフットボール部の悪質なタックル問題への大学側の対応に「選手に危険なプレーをさせたのに、大学側が責任を取ろうとしない体質は、50年前と同じだ」と憤っている。 1968年、日大で約20億円の使途不明金が発覚した。学生らは5月27日に日本大学全学共闘会議(日大全共闘)を結成。6月11日に警視庁機動隊が導入されたことに反発し、各学部校舎をバリケードで封鎖した。 9月30日には学生らが東京…