親を介護するために離職する「介護離職」の問題に注目が集まっています。近年ではNHKクローズアップ現代など、TVでもたびたび取り上げられる問題でもあります。 仕事をしている働き世代が親の介護に直面したら、介護と仕事の両立することになります。要介護状態の親と同居し、かつ大家族である場合であるならともかく、「親と二人暮らし」「一人っ子」といった場合だと、「介護負担を子供が一人で担わないといけない」という状況も起こり得ます。 そうなると、親の介護のために「仕事を辞める・会社を退職する」という決断を迫られるわけです。介護離職は親の介護に集中できる反面、収入の道が途絶えて経済的に不安定になるなど、さまざまな困難が生じます。 さらに「仕事・職場」で培ってきたキャリアを放棄することにもつながり、離職後に「こんなはずではなかった」という思いに駆られ、精神的に落ち込んでしまうというケースも少なくありません。