音と睡眠を組み合わせることで、人が持つ人種や性別についての隠れた偏見を減らすことができた──こんな研究結果が米科学誌「Science」(5月29日付け)に掲載された。 研究では、人種と性別(ジェンダー)について抱いている無意識的な偏見について実験。コンピュータを使い、黒人と「心地よい」、女性と「数学」「科学」といった、偏見へのカウンターとなる組み合わせを表示し、その際にボタンを押してもらい、特定の音を鳴らした。 その上で、被験者に昼寝をしてもらった。睡眠中には眠りを妨げない程度に、偏見へのカウンターと結びつけた音を聴かせた。その結果、被験者の偏見を減らすことができ、その効果は少なくとも1週間持続したという。 「人が持つ偏見について、継続的な変化をもたらす試みはチャレンジングなものだ。人は長年の社会生活を通じて偏見を持つようになり、これらはマスメディアを通じて補強されている」と、論文を発表し
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