俳優のトム・クルーズ、実業家のリチャード・ブランソン――。彼らに共通するのは、失読症による学習障害を克服して、自身が目指した道で成功している点だ。読み書きの苦手な日本の子供にも、自分の夢を実現できる学びの環境を作ろう――。こんな取り組みを始めたのが、DO-IT Japanだ。 DO-IT Japanは、病気や障害を抱える学生が、希望する大学に進学したり、望む職場に就職したりすることを支援する団体。全国から選抜された学生にコンピューターや支援機器を提供するとともに、目標の達成に必要な知識や能力を身につける手助けをする。 識字障害を持つ子供のためのプログラムは、その一環として開始するもの。全国の応募者の中から5人の小学生が選ばれ、さまざまな支援を受けながら大学への進学を目指す。学習を支援する機器として配布されるのは、アップルの「iPad 2」だ。 音声認識アプリやカメラ、ボイスレコーダーが学習