――ようこそ、「特殊古書店ダリオ堂」へ。当店では、ちょっと変わった本たちを皆様にご紹介していきましょう。 90年代のエロ本界は、細分化が進んでマニア系やフェチ系の専門誌が次々と誕生しました。脚フェチ専門誌やスカトロ専門誌なんかは、かなりの成功を収めたのですが、その一方で空振りに終わった専門誌も多かったのです。そのひとつが、1996年に創刊された「フィンガープレス」(笠倉出版社)。なんと、痴漢専門誌なのです。 今では世論的に絶対刊行不可能だと思われますが、この頃は痴漢歴30年という山本さむ氏が自らの体験を綴った「痴漢日記」がベストセラーになり、映画化もされるなど、ちょっとした痴漢ブームが起きていたんですね。 この「フィンガープレス」創刊号の表紙にも、大きく「あの山本さむ氏も全面協力!!」なんて書かれていたりして、スター扱い。おおらかな時代です。 しかし、痴漢というのは明らかな犯罪なわけで、そ
![「痴漢は犯罪」だけど「満員電車徹底攻略」法を伝えようとした痴漢専門誌の行方 - おたぽる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4abea4448e8b3f91ea5a3ef5642861b064387f6b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fotapol.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2018%2F08%2F140612_rio_S.jpg)