「でもそういう、スポンサーのロゴマークを背負ったヒーロー、っていうキャラクターデザインだと、スポンサーとの対立関係がないと面白い話にしにくそうだけど。実際に牛角とかのマークをつけてたらやりにくくないの」 「いや、スポンサーとの対立って話ではそれほどないですね。」 「どういう話をしてるの? 面白いんでしょ」 「そうですね… えーと、この話、ヒーローにスポンサーがいるわけですけど、そこが窓口というか、そこを通じて、自分で守っている市民たちとの接点があるんですよ。」 「ふむ?」 「ヒーローが市民を守るにしてもさ、どこかで接点がないと、一方的に守る構図になるでしょう。『守ってやってる』というか。でも、守っているその当の市民たちは、どんな人たちで、どんなことを言ってるのか。そういう情報がヒーローに伝わる経路はあったりなかったりするけど、ではあるとして、それでどうなる、という。」 「ははあ。そういう話