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ブックマーク / ityou.hatenablog.com (20)

  • シン・ゴジラネタバレワンポイント - 指輪世界の第五日記

    「じゃあネタバレ部屋作りますね」 「オーケイ」 「はい」 「ここ?」 「ようこそ」 「どうでした」 「ダメどころは色々あるな。まず、アメリカ特使のキャラ付け… …あとゴジラの立ち位置に依存しすぎる最終作戦。ゴジラがあそこに居続けてどこかよそに行くことを考えない」 「んーそれは、そこは一点、あなた方に言っておかなければならない」 「なに」 「最後の決定打が盛り上がらないとか、顔をむけて倒れること、機材のスペースがあることの都合良さ、といったことを言う向きがあるが、そこは失礼ながら重要なポイントを逃していると申し上げたい」 「なによ?」 「それはこの映画が、『ポンプ車にゴジラを倒させる』ための映画だ、ということです」 「??」 「陸自の20mmガトリングから始まって、ひとつひとつの兵器が通用せず、適切に順番に火力が増大して、ついに世界最強の通常兵器バンカーバスターまでエスカレートしても勝てない

    シン・ゴジラネタバレワンポイント - 指輪世界の第五日記
  • カプローニ先生と二郎先生の激熱師弟関係/風立ちぬ - 指輪世界の第五日記

    「このイタリア人のおじさんと、主人公の二郎先生との師弟関係が熱いんですよ」 「カプローニさんね」 「そうそう。あれはどういう関係かというと、あのさ、最後の最後、あの丘でさ、カプローニ先生が、十年どうだった、って聞いて、二郎先生は、最後の方はぼろぼろでした、って答える。それにカプローニ先生が、『そりゃそうさ、国を滅ぼしたんだからな』と言う。この台詞がひとつのポイントになります」 「ほう」 「国を滅ぼしたんだからな、これはどういう方向性で言っているか。これは、カプローニ先生が二郎先生を褒めている。二郎先生を弟子として賞賛している台詞なわけです」 「それはどういう話」 「どういう話かというと、二郎先生もカプローニ先生も、ある巨大な集団の中でこそ活躍できる、集団戦の人なわけです。巨大な予算が、企業なり国家なりから投入されて、それによって作られた製品に、数百人数千人の若者が乗ってくれる。死亡率のがっ

    カプローニ先生と二郎先生の激熱師弟関係/風立ちぬ - 指輪世界の第五日記
  • バクマン。がおそろしい一つの理由 - 指輪世界の第五日記

    「やっぱこうでなきゃいけませんね、春なんだから」 「天気がいいのはいいね」 「それは…ラブライブの踊りか?」 「よくわかりましたね。忍者戦士飛影の動画をループしてたら腕の振りが気になってきて。人間の腕ってかなり重いから反動があるはずなんですよね。そこがやっつけミクミクダンス的になってて。腕自体の細さも、たぶん…」 「早く行こうぜ」 「前に、バクマン。の話してたじゃないですか。あれ、書いてもいいですか」 「うん? いいよ」 「昔ジャンプでやってた漫画? 面白かったよね」 「そう、あれって、なかなかおそろしい漫画でして。すごい面白いし、なかなかおそろしい」 「なにそれ。どうおそろしい」 「いくつかあると思ってるんですが、一番おそろしいのは、コミケが出てこない」 「そこだよなー」 「コミックマーケットのコミケ?」 「そうそのコミケ。あの話って、漫画家志望者や、アシスタントや、漫画が好きな若者が次

    バクマン。がおそろしい一つの理由 - 指輪世界の第五日記
    soylent_green
    soylent_green 2013/05/10
    ジャンプですからね
  • 僕の考えた最高の翠星のガルガンティアその2 - 指輪世界の第五日記

    「おいす。何、ガルガンティア?」 「こんばんはー」 「なんで海賊を皆殺しにしたのかって話をしてました。3時間で第5点まできました。」 「レドは海賊が敵だって思ってるんでしょ。そういうシーンあったじゃない」 「え?」 「どこ?」 「2話のさ…Bパートの、貸して。ほら、ここでさ」 『海賊とは、敵か』 『まあ…そうね』 「ああ、はい、ここか。これは違うよ。第6点、この少女は銀河なんとかの命令系統のどこにも属していない」 「んー、第6点始まっちゃいましたか。」 「少女は銀河なんとかの兵士に対して命令権、兵権を持っていない。この兵士に敵を定義して与える権限がない。ひっくりかえしていうと、この兵士にも、少女の発言に基いて敵を新たに設定する権限がない。たとえば仮に連絡が回復して、部から『なにに基いてその海賊という集団と交戦したのか?』と聞かれた時、『船団の代表者から敵だと言われたから』と説明したらアウ

    僕の考えた最高の翠星のガルガンティアその2 - 指輪世界の第五日記
  • 僕の考えた最高の翠星のガルガンティア - 指輪世界の第五日記

    「こんばんはー。何見てるんですか。ああ、翠星のガルガンティア。2話か」 「こいつは面白い。もう見た?」 「ええ。ラストの圧勝、一同どん引きでしたね」 「あそこは見どころだ。何点かポイントがある。まず第1点、なぜ船団の一同がどん引きしているかというと、海賊は物資や人員の略奪を目的としているのであって、船団を皆殺しにするなどといった目的ではない。その被害者である船団側も、その略奪や誘拐へ対抗したいと思っているのであって、つまり海賊と船団は、互いに、殺戮レベルの抗争を開きたいと思っているわけではない。」 「略奪する相手じたいがいなくなってしまったら、海賊という商売が成り立ちませんもんね」 「しかし、あの少年は海賊の艦船を大破させ、人員を皆殺しにした。これはつまり、海賊と船団の対立の強度を、臨機的な略奪とそれへの対抗、ていどのレベルから、人員を殺戮するレベルに押し上げた行為だ。これによって両者はお

    僕の考えた最高の翠星のガルガンティア - 指輪世界の第五日記
    soylent_green
    soylent_green 2013/04/19
    後半の議論に思わず笑っちゃったが、いや虚淵脚本だしコードギアスで副監督してた村田監督だしありえるよねー
  • 章裕君の今日の怒り/エースたちの撃墜数 - 指輪世界の第五日記

    「おはようございます」 「おはよう。何書いてるの」 「ちょっとしたメモを…先輩、スーパーエースとか撃墜機数って、どう思います」 「エース? 戦闘機パイロットとかのか? どうってどういうこと。ハルトマンが三百何十機だ、バルクホルンが何百機だ、というやつでしょ。何怒ってるの」 「そう。僕はああいったああいうのにロマンを見出すのが苦手でして。その怒りを書きとめておこうと。」 「フム。ときどき血圧を高めるのは健康と寝起きにいい。どういう話」 「たとえば第二次大戦で対地攻撃機の英雄ルーデルは、一人で赤軍戦車を五百両、車両を八百両撃破したといいます。すごい数字なことは確かです。そこでたまに見かける話が、《もしルーデルが一個大隊いたならばソ連軍涙目》てなものですが、いいですか先輩。先輩も軍事おたくの末席を汚しているならば」 「えっ」 「こんなこと言っていたら万一ぶっとばしますよ。いいですか、人材と装備で

    soylent_green
    soylent_green 2011/10/23
    「権藤権藤雨権藤」問題。
  • 客と資産家ヒーロー/タイガーアンドバニー - 指輪世界の第五日記

    「でもそういう、スポンサーのロゴマークを背負ったヒーロー、っていうキャラクターデザインだと、スポンサーとの対立関係がないと面白い話にしにくそうだけど。実際に牛角とかのマークをつけてたらやりにくくないの」 「いや、スポンサーとの対立って話ではそれほどないですね。」 「どういう話をしてるの? 面白いんでしょ」 「そうですね… えーと、この話、ヒーローにスポンサーがいるわけですけど、そこが窓口というか、そこを通じて、自分で守っている市民たちとの接点があるんですよ。」 「ふむ?」 「ヒーローが市民を守るにしてもさ、どこかで接点がないと、一方的に守る構図になるでしょう。『守ってやってる』というか。でも、守っているその当の市民たちは、どんな人たちで、どんなことを言ってるのか。そういう情報がヒーローに伝わる経路はあったりなかったりするけど、ではあるとして、それでどうなる、という。」 「ははあ。そういう話

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  • リアリティという言葉を後輩がいかに警戒し嫌うか - 指輪世界の第五日記

    「先輩。聞いてくださいよ。今朝、シャワー浴びてるときに、やっとわかったんですけれども、」 「(どうぞ、うかがおう、の手ぶり)」 「いままで、『作品のリアリティが…』とかいった話を聞いていて感じてた違和感の、整理がやっとついたんですよ」 「リアリティ?」 「ええ。そのリアリティってやつです。ときどき聞く、『作品の世界観にリアリティがあってこそ視聴者は物語に没入でき…』とかいった話があるでしょう。あれでリアリティって単語を聞くたび、少しずつひっかかるものがあったんですが、」 「『ジャンルによって固有のリアリティが存在し、それに基づくことなくては…』みたいなやつね?」 「そうそれ、そういったあれ。あの単語はですね、あまりよくない。」 「単語が、あまり、よくない」 「えーといや、かなりよくない。」 「なにどういうこと」 「たとえばですね、戦隊ヒーローもので見栄を切っているあいだ相手が割込み攻撃せず

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  • 宮崎駿先生の近三作 - 指輪世界の第五日記

    「先輩。新聞とは珍しい。鞆の浦ですか。」 「ここしばらくポニョのことを考えてたんだけどさ」 「ほう…去年の映画ですが。長いですね」 「崖の上のポニョ、見た時はどうも何の話をしてるのかよくわからなかったのだけれど、最近やっとひとつ考え方を思いついた。宮崎駿先生が、子供をはげます映画を作るんだ、とおしゃっている線での考え方だ」 「ふむ? はげます。『出発点』でそんなことをおっしゃってましたね。えーと、 シャーロック・ホームズのある話に、ワトソン博士が「君は人類の恩人だ!!」と叫ぶくだりがある。そんなふうに世界を考えられたらどんなに楽だろう。… 残るは、他のジャンルがそうなっているように、職業意識しかない。ロボットの兵士だから戦い、刑事だから犯人を追い、歌手を志望しているのだから競争相手に打ち勝ち、スポーツの選手だから努力するのである。あとは、スカートの中への関心か、ズボンの中へかくらいになって

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  • 共産党によろしく - 指輪世界の第五日記

    選挙話ですが、我が家は2代続いた由緒あんまりない日共産党員の家柄。 ということで共産党はなかなかおすすめですよ。 この話の趣旨は「共産党に10議席か20議席持たせるとたぶんあなたのお気に召す仕事しますよ」という話で、 以前ここに書いた話。 政権を取っていない党のすること/10、20、50議席 http://d.hatena.ne.jp/ityou/20050910 趣旨はそれで、その補足をいくつか。 「共産党は政権を担える党ではない」という考え方がなるほどありますが、それは一理はあるとは思う。 ただしここで、議会制民主国家の選挙というのは、 政権を持たせる党を選ぶ制度ではない。 これは見逃しやすいところかと思われるが、議会制民主主義というのは、「どこが政権を取るべきか」というシステムではないのだ。 「どこが政権を取るべきか?」という考え方でいくのならば、大統領を一人選んで、その一人が政権

    共産党によろしく - 指輪世界の第五日記
  • 政権を取っていない党のすること/10、20、50議席 - 指輪世界の第五日記

    あの政党は妥協して政権を取ろうとしないから駄目だ、という台詞もまま聞きます。が、そうでもないのです。 政党は政権を取らなくても機能しています。 具体的には10議席、20議席、50議席に閾値があります。 10議席で代表質問権、および党首討論参加権が取れます。突っ込みのきつい党がこれを持っていると、その応対を報道されるプレッシャーが生じ、うかつにへぼいことがしにくくなります。 20議席で議案提出権が取れます。理想主義の党がこれを持っていると理想ばかり見た議案を提出するので、政権党はある程度それに対応した議案を作らなければならなくなります。これもプレッシャーといえますが、別の言い方でいうと、政権党を妥協させる効果があります。 50議席で予算付議案提出権が取れます。野党がこれを持って、政権党の予算案に対案を提出すると、それらを基準として審議が戦われることになり、「対案がない、これしかない」という甘

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    soylent_green
    soylent_green 2009/07/15
    ふと思い出してクリップ
  • 無情レスラー伝/新世紀エヴァンゲリオン - 指輪世界の第五日記

    新世紀エヴァンゲリオンの新しい劇場版を観てきた。 もしも、リメイク的でない話、旧作の続きとしてまったく新しい話をしたならば、それは旧作の知識をおさえておかなければおいてかれる話になってしまう。それを見たパチスロからの新規層は諦めて、今後二作目以降の展開についてこないだろう。 (1) パチスロからの新規層に対しては、旧TV版の基設定とストーリーを紹介し、怪獣も抜かさずに見せ、今後二作目以降の展開から離れさせずに、ついてこさせる。 (2) 旧TV放映からのファン層は、勝手にTV版との違いに気付いて、クオリティの上がり方に感嘆し、ループ的な設定を読み考え遊び、楽しんでくれるであろう。 今回の劇場版は、上記のような二正面作戦を、リメイク的なループ話でもって狙っているようだ。ややこしいことをするものだ。 TV版と並べると、ある話で強烈な引きをしておいてから一週間待たせて、いきなり減速してみせたり、

    無情レスラー伝/新世紀エヴァンゲリオン - 指輪世界の第五日記
  • そこに座っているだけでいいの? 泣くぞ - 指輪世界の第五日記

    新世紀エヴァンゲリオンの話。 過ぐる3月、S木の塾生の中学男子5人組が、それぞれめでたく進学したという。そこで家に呼んで多少アルコールでも舐めさせてやったらしい。その席のバックグラウンドに、エヴァンゲリオンを流していた。エヴァ初号機の大暴れシーンで、ひとりの子がこう言った。 これさ、シンジが強いんじゃなくて、強いのはエヴァの中にいるシンジのお母さんだから。 気の利いた子のちょっと知ったかぶったねたばれで、かわいらしい。しかし、そう、そういえばそういう話だったのか、あれは。なるほど。教えられた。 エヴァンゲリオン屈指の極悪な台詞として、「あなたはそこに座っているだけでいいの」というのがある。これは赤木リツコが、エヴァに乗ったシンジへ言う言葉だ。今、考えてみると、こんなに凶悪な言葉がなぜまかりとおっているのか、よくわからない。子供を座らせておいて、こんな台詞を投げるなんて、ありえない。 座らせ

    そこに座っているだけでいいの? 泣くぞ - 指輪世界の第五日記
  • 日本国憲法と締切 - 指輪世界の第五日記

    現実的視点から憲法9条を守るの続き。 現在の日国憲法は、終戦後1946年2月から、マッカーサー元帥が大急ぎでぶん通したものであり、日人が作ったものではない。 このときの状況をみると、2月26日開催の極東委員会(極東委員会資料概要)に先んじて既成させようというのに、GHQ内で草案作成の命じられたのが2月3日であって、ものすごく締切が近い。原案の脱稿は実に2月10日である。しかも下命されたのは、当時中尉少尉クラスの若造面子。状況を想像するに、ちょいと小国の命運を決する文化祭前夜といったところか(解説)。ほほえましい情景である。 極東委員会にはソ連・中国が加わっていて、それぞれ拒否権を有していた。またオーストラリアやインドあたりがどう動くかもよくわからず、日がいかに処理されていくか、かなりの謎といえた。だものでマッカーサー元帥としては、それより一手早く日国憲法を既成させたかったわけだ。

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  • 負けそうになったら乗り、勝ちそうになったら降りる - 指輪世界の第五日記

    人に投票を頼んでいたら、「でもあの党は政権取ったら何するかわからないからなー」と言われた。 確かにそこそこあやしい。そこまであやしくもないけど。だが、政権を取らせるのが怖いとしても、それでも投票していただいて大丈夫である。なにしろ政権どころではないからな。どうも自分の一票で政権を決めるつもりでいる人が多い。 議会制民主主義の政党政治では、政権を取らせた時どうなるかでもって各党を比べ、投票するのは、考えが少し浅い。 ある理想的な政党組織や人物があって、その政党または人物に政権を取らせる。その後できるだけその力を強めてやって、それ以外の政党・官僚組織など司政組織を圧倒し、それに従わせる。できれば完全に従わせる。これで理想的な政治が実現する。 そうでもない。近代の歴史をみると、「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」というケースがままある。派手なところではフランス革命、ナチスドイツ、スタ

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    soylent_green
    soylent_green 2005/09/09
    投票行動。
  • 死に票という言葉はぬるい - 指輪世界の第五日記

    死に票という言葉を使う人は、大体で言ってぬるい。 死に票になることを避けようとして投票している時点で、その票が死に票になっている。そして場合によっては、死に票になる以上に悪い。 死に票を避けて意味があるのは、記名式投票で選挙後に当選者からなんらかのキックバックがある場合か、公約履歴その他の属質がそっくり同じ/注目している公約が同じ候補が数人いて、一方に票を集めないと落選しそうな場合か、政党指導部に戦術判断を委託して、組織的に票数配分を行う場合だと考えられる。 選挙投票はふだん人間のしている意志決定とはけっこう違う性質がある。通常、人間のする行為は、記名式だが、選挙投票は無記名だ。また、他人と投票を論じ説破されあるいはし、つまり他人の選挙活動を受けそして自ら行う、ことをしない場合には、個人がただひっそり一票を投じるという行為が結果に影響を与える可能性は極めて低い。こういうのは人間の生活であま

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  • 「面白いか?」/禁止 - 指輪世界の第五日記

    第一日記2002年4月24日の続き。 面白いかどうかなんて、面白くない。 何かが評価に値するかどうか、という命題は、話題を始めるとば口に過ぎず、人々の気合を込めた談義の軸となるべきものではない。「面白かったよ、なぜなら……」「面白くなかったよ、なぜなら……」に後に続く根拠のほうが題であり、その具体性を追求するところに面白さがある。追求すべきは談義の面白さであって、面白いか否かの二択に正しい結論を出すことではない。二択は仮の目標であり、話の建前である。それをナイーブに追求するとしらける。面白いかどうかは発端の点、そこから始めたほうがいいが、できるかぎり早くそこから遠ざかるべき点である。 それが面白いかどうかという判断の材料にしたいなら、誰かと誰かの議論の結果出た結論なんかより、一個人が列挙した「面白かった作品リスト」や、一作品に対する「面白いと言った人リスト」のほうが役に立つ。→エロゲー批

    「面白いか?」/禁止 - 指輪世界の第五日記
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    soylent_green 2005/07/09
    「主観の共有化過程をこれから始めるぞ…という宣言」、主観と客観が混ざる、etc
  • 製作者の努力の評価/の禁止 - 指輪世界の第五日記

    作品について書いたり喋ったりする際、話が、製作者の努力や思量を評価する方向に転がっていってしまうことが、しばしばあります。これは避けたほうがよいです。まず、根的に、<傍点>評価する</傍点>という姿勢が、話の終着点を不毛な場所に落としこみやすい危険なものです。美点と欠点を足し引き算して、普通の読み手にとって何点ぶんになるか評価する。その一次元上の値じたいは不毛であり、算出する必要は薄い。大切なのは、そこで挙げる美点と欠点とにどんな面白いネタを出せるかです(「面白いか?」)。 そして、作品について話を一次元上に落着させるのがすでに不毛になりやすいのだから、同じことを製作者の努力や思量について行えば――それは作品というフィルターを通して製作者の過去の行動を推測する不明瞭なものとなり――いっそう不毛になりがちです。 製作者について語ることは悪くありません。製作者というのは、いくつも作品をつくる

    製作者の努力の評価/の禁止 - 指輪世界の第五日記
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    soylent_green 2005/07/09
    「大切なのは、そこで挙げる美点と欠点とにどんな面白いネタを出せるか」
  • 堕落オチの禁止(/蝙蝠) - 指輪世界の第五日記

    作品の話をして、最後に、人々が堕落している、と言って締めるのを禁止。 ・作品はいいんだけれど、ファンが堕落しており気にわない。 ・これは良い作品だが大部分の読者にはただ消費されるだけだろう。まったく、堕落している。 ・悪い作品だ。これが受けるのは、視聴者が劣化しているからとしか思えない。まったく嘆かわしい。 読者、視聴者、消費者その他、世人諸人を持ち出して理屈にからめるのは、それら不特定多人数への統計的薀蓄知見を必要とする技で、その支援投入がないと危険だ。つまり俺禁止第12項製作者の努力の評価の禁止と類似の理屈になる。そして不特定多人数というやつは、製作者よりもさらに霞がかった、磨りガラスの向こう側にいるので、具体性を加えにくい。 オタク界隈に限定して考えると、堕落オチとオタクによるオタク貶しは親和性が高く、しばしば見られる。内ゲバは一般に危険である。喧嘩相手に共通の知識、世界観、理論の

    堕落オチの禁止(/蝙蝠) - 指輪世界の第五日記
    soylent_green
    soylent_green 2005/07/09
    「肯定と否定の狭間に立って、蝙蝠のように歩むのがお勧め」微妙に皮肉が入っているが、実際そうだよなあ
  • 趣味無王道、恋愛無要領、何虚戯求道 - 指輪世界の第五日記

    オタクのうちでも天運地利人和に欠くわれわれは、恋愛をリアルだと思ってきた。恋愛をやっている人たちは、実戦をやっているんだと。手元のギャルゲーが仮想現実で、あっちのあれが現実だと。こっちが短期的逃避で、あっちは長期的実利だと。一時しのぎの偽物と正真の物、誇張とデフォルメにあふれた修飾過多の邪道と、リアルでシンプルな実体を持つ正道とだと。 リアルで実利あるものごとにおいては、スキルに優れたハイレベルな人間は要領が良く、投資するコストに対して得るベネフィットが黒字である。リアルとスキルという言葉の定義からしてそうなる。だから、恋愛におけるスキルの高いプレイヤー、モテな人々は、なにかしらわれわれと違うなにかでもって、要領良く黒字を上げているのであろう。そのなにかというのはかなりすごい何かに思える。だって自分が実利を得ることを想定してみると、どうにもはげしくコストが要って赤字に思えるからだ。 この

    趣味無王道、恋愛無要領、何虚戯求道 - 指輪世界の第五日記
    soylent_green
    soylent_green 2005/05/25
    私に伴侶がいないのは私がスト2で弱いのと一緒なのか
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