戦国時代へタイムスリップした川上一家が井尻又兵衛という侍大将と出会い、彼と廉姫の秘めた恋を知って茶化しながら応援する。しかし身分違いのかなわぬ恋であり、さらには姫との政略結婚を望む大倉井高虎という大名が攻めてくる。 日曜洋画劇場で放映された『BALLAD 名もなき恋のうた』*1を視聴。邦画として最高級のVFXで、粗なく見せ場を作っている。本編の演出もまずまずで、美術セットもリアリティが高い*2。原案での様々な隠喩表現が、写真や文字としてわかりやすくなっていることも、全否定はしない。 しかし原案のアニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』*3に比べると、とても評価できる内容ではない。 『アッパレ』を原案とする『BALLAD』で変化した部分は大きくわけて2つある。実写でありながら人間関係がアニメよりわかりやすくデフォルメされていることと、時代にとらわれた大人を未来の子供が救