明治時代の女性作家、樋口一葉(1872~96年)が通ったとされ、国の登録有形文化財にもなっている文京区本郷の「旧伊勢屋質店」の保存に向けて、区は「一葉募金」を始めた。全国の一葉ファンらから寄付を募り、区内の大学が計画している土地と建物の買い取りを後押しする。 区によると、旧伊勢屋質店の所有者が昨年、建物を解体し、更地にして売却する意向を区に示した。修繕費などがかさみ、「個人で維持するのは限界」という理由だった。地元の有志らが「一葉が通った伊勢屋質店を残す会」を発足。区議会も昨年12月、全会派の幹事長名で区に保存を求める要望書を提出した。 区や残す会は、土地と建物の買い取りに名乗りを上げた区内の大学に期待を寄せる。大学は、建物を残して授業に使ったり、休日は一般開放したりする方針だ。だが、所有者が希望する売却金額と折り合わず、交渉はまとまっていない。この差額を穴埋めするため、区は新年度、寄付金
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