以前から同種の記事はちらほら見かけていたが、昨年末も日経新聞が、若者の間で風呂なし物件の人気が上がっているという記事を出していた(「風呂なし物件、若者捉える シンプルライフ築く礎に」2022年12月17日)。 家の機能、設備を減らしてシンプルライフを送りたい若者が増えていることから、住宅情報サイトに問い合わせが増えているという。 記事には「シンプルライフ」や「ミニマリスト」「地域とのふれあい」などという言葉が並び、若者自身が多様化する新しいライフスタイルの1つとして、あえて風呂なし物件を選んでいるという内容になっている。 記事の内容はあまりに現実離れしていると僕には感じられる。 当たり前のことだが、風呂なし物件に住んでいる人の大半は、お金がないから仕方なく家賃の安い部屋に住んでいるのである。 確かにシンプルライフを志向する人、銭湯が好きな人、ほとんど家に帰らないので物件を借りて住民票だけ必