<ファン投票で受賞が決まるSFのヒューゴー賞で昨年、「反リベラル」作家の作品が候補リストを独占する異変が起きた。文化的多様性を排除して白人至上主義へと繋がるようなこの動きは、今年の大統領選を予期させる出来事だった> ヒューゴー賞(Hugo Awards)は、世界中のSFファンが注目するSF、ファンタジー、ホラージャンルの重要な賞だ。 受賞作は世界SF大会(ワールドコン、 World Science Fiction Convention)に登録したファンの投票で決まり、大会の間に開催される授賞式で発表される。気取った文芸賞とは異なり、批評家ではなくファンが決める賞なので、必ずといって良いほど面白く、ベストセラーにもなる。そういった点で、とても信頼性がある賞だ。少なくとも、2015年まではそうだった。 ヒューゴー賞の信頼を地に落としたのは、「サッド・パピーズ(Sad Puppies、悲しい子犬
1985年に角川映画として公開され、空前の大ヒットを記録した『カムイの剣』。その『カムイの剣』の原作小説を含む、日本SFの巨人・矢野徹の著書22点が一挙電子書籍化となります。 SF界の巨人・矢野徹作品22点が待望の電子書籍化! SF時代劇の最高傑作、矢野徹著『カムイの剣』全5巻がついに全点電子書籍化されリリースされる! 『カムイの剣』はアニメーション監督りんたろうが、『銀河鉄道999』『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』『幻魔大戦』に続くアニメーション超大作として監督。1985年に公開された劇場用アニメ作品。幕末から維新の世に駆け抜けた、主人公・次郎の、波乱に満ちた半生を描いた物語は、80年代最高傑作のひとつとして人々の脳裏に刻まれた作品であった。映画原作は2巻までのエピソードを使用。今回続編となる、明治維新後を描いた『カムイの剣』3~5巻が角川文庫で電子書籍化となった(※『カム
anond.hatelabo.jp 最近はめっきりブログとかも見なくなったんだけれど、たまたま上記リンク先の文章を目にしましてね? まあ、最近おっちゃん読書量落ちてるし、ちょい鬱気味で何するのもおっくうなんで、手短に思ったことを書いて済ませますが。 いや、言うても最近は記憶力の減退著しいもんでね。読んだ当時の私はどんな感想書いていたのか読み返してみたんですわ。 またまた伊藤計劃「ハーモニー」について/俺の幼年期はまだ終了してないZE! - 万来堂日記3rd(仮) そしたらね、この、今見ると恥ずかしさで自殺したくなるような情けないタイトルのエントリに、こんなこと書いているのね、私。 「ハーモニー」の世界では、WatchMeだかなんだかいう、ナノテクだかなんだかを各人が体内に飼ってる。で、そのテクノロジーが利用される形で、最終的に人類は「自己」を失うってのが大仕掛けだ。 エピローグでも、全世界
ヒューゴー賞(Hugo Awards)は、世界中のSFファンが注目するSF、ファンタジー、ホラージャンルの重要な賞である。 受賞作は世界SF大会(ワールドコン, World Science Fiction Convention)に登録したファンの投票で決まり、大会の間に開催される授賞式で発表される。気取った文芸賞とは異なり、批評家ではなくファンが決める賞なので、必ずといって良いほど面白く、ベストセラーにもなる。そういった点で、とても信頼性がある賞だった。……少なくともこれまでは。 ところが、このヒューゴー賞が社会政治的なバトルグラウンドになってしまったのだ。 アメリカのSF作家のなかには、最近のヒューゴー賞は「マイノリティの人種、女性、同性愛者への公正さを重んじるリベラルな政治性を優先して選ばれている」、「文芸的な作品が重視され、娯楽的なSFが無視されている」といった不満を持つ者がいる。そ
静岡市は2017年の「第75回世界SF(サイエンスフィクション)大会」の招致に乗り出す。SFファンや作家、科学者らが集う国際的イベントで、招致に成功すれば、2007年の横浜市以来、2回目の日本での開催となる。 世界SF大会は1939年にスタートし、戦時中を除いて毎年開催されている。作家や科学者、映画関係者の講演・パネル討論、コスプレショー、SF作品の表彰・人気投票など多彩な催しが展開される。毎回、延べ1万5千人が来場するという。 7月に茨城県つくば市で開かれた日本SF大会で、日本のファン組織が静岡市への招致を決めた。市はMICE(マイス=集客交流イベントの総称)推進事業の一環として、招致活動や大会運営を支援する。 ファンによる招致委員会は今月14〜18日に英ロンドンで開かれる第72回大会で正式に開催都市に立候補し、招致ブースを設ける。市や市観光コンベンション協会も職員を派遣し、富士山
朝日新聞が『20世紀の幽霊たち』を取り上げたところ、Amazon.co.jpなどで同書の品切れがもう一週間も続いている。2007年は、納豆ダイエットの品切れ問題があったが、それに次ぐ騒ぎだという。そんなにありがたがるほど、読書によいものなのか。 というのはこっちの記事からのパクリ。 「マンガやゲームなど1日に読む量を、まんべんなく減らしていくことです。楽して感動しようとするのではなく、運動しながら物語を楽しむ努力が必要でしょう。流行に振り回されないことが一番大事。人によって体質、生活習慣などが違うので、カリスマ書店員などのまねをすれば健康を壊して損をすると思いますよ」 自分でおもしろいと思った本が多くの人にも読まれるのは嬉しいのだが、まじめな話、一発の書評で一時的に売れても、その後が続かないとランクは急速に下がっていってしまう。いろんな人があちこちで、しかもそれぞれが緩やかにつながるよ
私、巽さんとは、今は年賀状のやりとりするぐらいのつき合いですが、以前は星群祭に来ていただいたり、親しくさせていただいて長いです。 大森さんとも、イベントでお会いすると目礼するぐらいですが、私自身、嫌いはご仁ではありません。 大森さん、以前から関西人(大森さんは四国人ですが)特有の「しゃれでんがな、しゃれ」というところがあったように思います。ですからみずから「ワルモノ」と自称されたりしているのでしょう。 大森さんは舌禍筆禍寸前で寸止めする芸を持っているのでしょう。大森さんの師匠すじに当たる水鏡子なんて人は若いころは、そのへんはみごとな芸でした。 巽さんと大森さんに何があったのか具体的には知りませんが、大森さんは寸止めしたつもりでも、フルコンタクトで巽さんの逆鱗にふれたのでしょうね。 何があったか、知りませんが、そんなに目くじらたてることはないと思いますよ。 >雫石さん 私は生まれてこの方ファ
本日は2013年12月30日。あと1日で日本SF作家クラブ50周年の年が終わる。それは同時に日本SF作家クラブ50周年記念プロジェクトがひとまず区切りをつけることでもある。あとは記念集の刊行と、主に協賛各社対象の記念祝賀会・謝恩会が残っているはずだが、一般のSFファンの人にはほぼ関係がない。 どうだろう、SFファンの皆さまは、この1年を──正確にいうならジュンク堂書店池袋本店でのSFフェアオープニングイベントがあった2012年10月6日からの14ヵ月を──充実したものとして感じていただけただろうか? この1年で日本SF作家クラブはたくさんのことをやった。書店のSFフェア、プラネタリウム番組の製作協力、宝塚手塚治虫記念館や明治大学を始めとする各種の展示会、アンソロジー企画、雑誌特集への参加、国際SFシンポジウム、ロゴマークの作成やTシャツの販売……この一年でSF作家クラブは多数の他流試
以下の文章は『原作スーパーマン』という本の訳者あとがきの冒頭です。 映画からノヴェライズされた小説は、欧米でもそんなに珍しくはない。たとえば有名なクラークの『スペース・オデッセイ2001』は、あきらかにキュブリックの映画のための構成をもとに同時にノヴェライゼーションの企画をたてられたものであるが、キャッチフレーズとして映画で難解な個所は事前に本書を読めば納得できることを強調している。映画が映像的ノヴェルティを強調するなら、物語的興味は文章に委ねるほかなく、またこの映画ではある程度成功しているといってよかろう。 著者はエリオット・マッギン Elliot S! Maggin というひと。アメコミの脚本家として知られてますが、本書は小説です。原著は「Superman: Last Son of Krypton」というタイトルで1978年に出版されました。 もちろん1978年に大ヒットした大作映画、
【ロサンゼルス】レイ・ハリーハウゼンさん(米特撮映画監督)レイ&ダイアナ・ハリーハウゼン財団によると、7日、ロンドンで死去、92歳。 米ロサンゼルス生まれ。映画「キング・コング」(1933年)に感銘を受け、映画界入り。親友のSF作家レイ・ブラッドベリ氏の小説を原作とした「原子怪獣現わる」(53年)で本格デビュー、翌年の日本映画「ゴジラ」に影響を与えたとされる。「シンドバッド」シリーズや「タイタンの戦い」(81年)などを手がけ、人形を使ったストップモーションアニメの神様とも呼ばれ、92年には米アカデミー特別賞を受賞した。ジョージ・ルーカス監督は7日、「彼(の影響)なしでは『スター・ウォーズ』は生まれなかっただろう」とコメントを寄せた。
本日発売された『SFが読みたい!2013年版』に、待望のビッグニュースが掲載されていました。SF出版各社の2013年刊行予定を紹介した「このSFを読んで欲しい!」のP.104、出版芸術社の欄です。 今年もSF関係の企画があります。まず新井素子さんの《星へ行く船》シリーズを再編集して夏ごろから全五巻で刊行。書き下ろしもあります。 『星へ行く船』シリーズ年内復刊! 2012年版で告知されていたとは言え、こんなに早く刊行が始まるとは思いませんでした。しかも書き下ろしまで! 望外の喜びであります。 ↓こちらは出版芸術社の公式twitterアカウントによる昨年のツイート。 「SFが読みたい!2012年版」に掲載されました刊行予定についてですが、新井素子さんの「星へ行く船」シリーズを現在進行しております。「星へ行く船」正編シリーズ5巻のほか、短編「αだより」ほか、「星から来た船」も収録した完全版です。
SF小説を彩ってきた挿絵画家たち71名の華麗で濃密な世界。 目次 はじめに 01 古賀亜十夫/02 山川惣治/03 金子三蔵/04 桜井誠/05 鈴木義治/06 武部本一郎/07 中山正美/08 小松崎茂/09 岩田浩昌/10 太田大八/11 南村喬之/12 若菜珪/13 谷俊彦/14 秋吉巒/15 石原豪人/16 依光隆/17 濱野彰親/18 勝呂忠/19 柳柊二/20 白吉辰三/21 中島靖侃/22 祐天寺三郎/23 長尾みのる/24 坂入徳次郎/25 江口まひろ/26 松田正久/27 日下弘/28 真鍋博/29 中村宏/30 金森達/31 佐々木侃司/32 中西立太/33 生頼範義/34 深井国/35 毛利彰/36 根本圭助/37 畑農照雄/38 高荷義之/39 渡辺正美/40 伊藤展安/41 梶田達二/42 木村光佑/43 水野良太郎/44 野田弘志/45 司修/46 長岡秀星/4
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