ソニーは1日、ハワード・ストリンガー会長兼社長、最高経営責任者(CEO、69)が会長兼取締役会議長に就き、平井一夫副社長(51)が社長兼CEOに昇格する人事を発表した。4月1日付。ソニーは、テレビ事業の不振などから平成24年3月期の連結決算が4期連続の最終赤字となる見通し。平井氏を軸に、テレビ事業の再建と業績回復を目指す。 当初は、ストリンガー氏がCEOを継続する案も浮上していたが、業績低迷の責任を明確化するため、平井氏がCEOも兼務することになったとみられる。ただ、ストリンガー氏は、小林陽太郎氏(富士ゼロックス元会長・社長)に代わり取締役会議長に新たに就くため、実質的には「平井氏との二頭体制になる」(アナリスト)もようだ。 平井氏は、創業者の井深大氏と盛田昭夫氏を除くと歴代最年少社長となる。平井氏は昭和59年にCBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社。音楽やゲー