ドイツは次期「核攻撃機」として内定していたボーイング社製F/A-18Eスーパーホーネット戦闘機を止めて、ロッキード・マーティン社製F-35AライトニングⅡ戦闘機に変更する方針です。 レーダーに映り難いステルス能力を持つF-35は核攻撃任務にはうってつけの機材で、ドイツはアメリカとの核兵器シェアリングの絆を更に強固に高めることになるでしょう。 一方、内定していたのに最終決定直前で反故にされたF/A-18Eのボーイング社は落胆しています。ドイツと次期ステルス戦闘機FCAS/SCAFを共同開発するフランスも裏切られました。FCAS/SCAF計画が立ち消えになるわけではないにせよ、ドイツがアメリカ製ステルス戦闘機に浮気したことになるからです。 この流れに至るまで紆余曲折がありました。2019年にドイツが引退するトーネード戦闘機(核攻撃任務も担当)の後継としてF-35を検討しながら一度は見送ったのは