終盤に入り、衝撃的な展開が続いている『グレンダイザーU』。そのシナリオを手がけた大河内一楼に、キャラクター造形のコンセプトなどについて聞くインタビュー連載の第2回。今回は、デューク、兜甲児、カサドといった男性キャラクターの話題がメイン。1回目に引き続き、インタビューに同席したプロデューサーの柏木豊にも話に加わってもらった。 ――男性キャラクターでは、まず兜甲児が東映アニメ版に比べて理知的で頼りがいのある人物として描かれているのが印象的でした。 大河内 『UFOロボ グレンダイザー』の甲児って、いつもTFO(ティーフォー)に乗って負けてしまうじゃないですか。子供の頃、それが悔しかったんです。『マジンガーZ』が好きだったので「マジンガーが地下に隠してあるって言ってくれよ!」という『機動戦士Zガンダム』のカツみたいな気持ちで見ていました。だから今回、自分で脚本を書くとなったときに、マジンガーZに