大川原化工機及び同社社長他幹部が外為法違反(不正輸出)として起訴された事件で、2021年7月30日、第一回公判期日を目前に控え、検察官は異例の起訴取り消しを行った。これを受け、東京地裁は8月2日に公訴棄却を決定。事件は突然に終了した。2021年9月8日、大川原化工機らは、警視庁公安部による大川原氏らの逮捕、及び検察官による起訴等が違法であるとして、東京都及び国に対し、総額約5億6500万円の損賠賠償請求訴訟を提起した。提訴当日に行った記者会見は多くの報道機関に報道されました。しかし、外為法という難解な法令に関する事件であることや、捜査機関の裏側にスポットを当てなければならない小説のような事案であるため、字数に制限のあるニュースでは、一般の方が本件を理解することは困難です。 そこで、この記事では、刑事事件で弁護人をつとめ、今回の国賠請求訴訟で原告代理人をつとめる当事務所より、訴状の冒頭部分を
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