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ブックマーク / book.asahi.com (15)

  • コラム別に読む : 東京最後の異界 鶯谷 [著]本橋信宏 - 江田晃一 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    鶯谷駅。JR山手線で最も乗降客が少ない駅であることは意外に知られていない。実際、改札を出た北口広場の光景からはその事実は信じがたい。 昼間から多くの男たちが携帯電話を片手に立ち、しばらくすると彼らの元には、20代から40代の女性が駆け寄る。冬でも胸元をあらわにした女性から銀座のホステス風まで。国籍もさまざまだ。陰とした印象を持つ鶯谷は今や若者も通う風俗産業の最先端スポットであるという。 書では著者が鶯谷で働く風俗嬢や客との会話を通じて、裏側から日の今を照射する。興味深いのは、後半部分で鶯谷の地形や歴史を考察することが結果的に前半の風俗業界の考察に奥行きを与えている点だ。ホテル街と駅を挟んだ反対側には墓地や徳川家の菩提寺であった寛永寺が並ぶ。正岡子規の終の棲家や夏目漱石などの文豪が通った料理屋が今でも残る。来は交わらない俗と聖が交差し、生と死が隣り合わせる鶯谷の不思議な魅力を著者は描

    コラム別に読む : 東京最後の異界 鶯谷 [著]本橋信宏 - 江田晃一 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    stained 2014/03/17
    これ読みたい/東京最後の異界 鶯谷 [著]本橋信宏 - 江田晃一 - 話題の新刊(週刊朝日) | http://t.co/3a313dEDec:朝日新聞社の書評サイト #bookasa @BOOK_asahi_comさんから
  • 書評・最新書評 : 新リア王 上・下 高村薫著 作者は探索の旅に乗り出したのだ | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    stained 2014/02/19
  • 書評・最新書評 : 「問い」から始まる仏教 南直哉著 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    stained 2014/02/19
  • http://book.asahi.com/ebook/master/2013121900002.html

    http://book.asahi.com/ebook/master/2013121900002.html
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    stained 2013/12/20
  • コラム別に読む : 去年の冬、きみと別れ 中村文則さん - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■能天気な明るさはいらない 純文学作家がミステリーに真っ向から挑んだ。「物語はミステリー、人間の内面を描いていく手法は純文学」という書き下ろしの長編だ。 カメラマンの男は、2人の女性を殺した罪で死刑判決を受けている。ライターの「僕」はこの事件にしようと拘置所に男を訪ねる。「あなたはなぜ」と問う僕に、男は聞き返す。覚悟はあるのか、と。 物語の中盤に記される、たった一言がこの世界をがらりと変える。何が殺人にまで駆り立てたのか。 登場する者たちはみな、狂気を帯びている。不安定な欲望に心揺らぎ、真っすぐな愛が視界を閉ざす。「ものをつくるという欲求には狂気性がある」。作家もそうだという。「自分が書いている小説に取り込まれてしまう。集中しているときは、書いている記憶がない」。こうして話していれば穏やかで朗らか。しかし、別の顔がある。「僕が書いている姿はきっと異常に見えると思う。自分の内面を切開して

    コラム別に読む : 去年の冬、きみと別れ 中村文則さん - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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  • コラム別に読む : あなたはまだ何も知らない ヴィルジニー・ムザさん - 高橋牧子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■女性の不確かな思いを描く 長身で、人目を引く美貌(びぼう)。だが生殖器官が未発達のまま成長してしまったため女性としての意識を持てない。社会との深い断絶感にとらわれていた女性が、やっと見つけたかもしれない男性の恋人に、隠し通してきた内面を赤裸々に手紙の形で打ち明ける物語だ。 自分とは違う、力に満ちあふれてこの世に君臨している女たち。そして、その女性たちを見つめる多くの男たち。だから生きていくためには、仮面をかぶって裏をかくしかない。しかし時にはその理不尽さが狂暴な反発感となって爆発し、それと隣り合わせの、自分を消してしまおうとする自殺願望に悩まされる。 そんな女性を描いたのは、いま世界で最も影響力のあるファッションジャーナリストのひとり。仏フィガロ紙で長くファッションを担当し、今年から仏版バニティフェア誌の編集長に就任した。177センチの長身にブロンドの髪、モデルのような容姿は主人公とも重

    コラム別に読む : あなたはまだ何も知らない ヴィルジニー・ムザさん - 高橋牧子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    stained 2013/11/29
  • インタビュー : 三木卓『K』 不可解で、たぶん愛しかった妻 - 吉村千彰 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    stained 2013/10/22
    "〈ぼくには、この人がよくわからなかった〉が、「僕はたぶんこの人が好きだったんだろう」。福井が読めばどうか。「自分を理解していないと言われるでしょう。僕のことをどう思っていたかもわからない。人間は分か
  • 山口果林「安部公房とわたし」書評 覚悟感じる切実な自己回復の書|好書好日

    安部公房とわたし [著]山口果林 まず驚かされるのは、カバーの4枚の写真の著者の表情だ。やさしく柔らかでさりげない。そこにどれほど親密な時間が共有されていたかが手にとるようにわかる。同時にこのときかろうじてバランスを保っていたであろう均衡の危うさを思うと心が痛んだ。 私は一時期、安部公房作品を熱心に読んでいた。しかし作家の身の上に何が起きていたのか全く知らないでいた。 2人は、演劇を学ぶ学生とその師として1960年代に出会い、徐々に接近していく。「未熟な私のどこに、安部公房は引きつけられたのだろう」「そのドライブで、次の段階へ進むことになるだろうとの予感があった。私に覚悟はできていた」。著者は連続テレビ小説の主役に抜擢(ばってき)されスターに、作家は世界的な評価を受けノーベル賞にも擬せられるようになる。深まって行く関係。やがての知るところとなり作家は家を出る。 数々の秘密の暴露がある。堕

    山口果林「安部公房とわたし」書評 覚悟感じる切実な自己回復の書|好書好日
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    stained 2013/09/19
  • http://book.asahi.com/ebook/master/2012102400001.html

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    stained 2013/04/08
    "ほんものの愛を構成する際に必要な「他者」が排除されていないとき、人は、自分が得るべき快楽、自分に本来所属している歓びが、その「他者」に奪われている感覚をもつようになる"
  • 「人と芸術とアンドロイド」書評 分身から知る「自分らしさ」|好書好日

    著者をモデルにした遠隔操作型アンドロイド「ジェミノイド」の研究開発や、それを用いた芸術に関わる活動を通して、技術開発や創造的な活動において、また生きるうえでの芸術の重要性… 人と芸術とアンドロイド―私はなぜロボットを作るのか [著]石黒浩 外出することが危険になった未来社会、人に代わって外で働くロボットが「惨殺」されると、人までもが死んでしまうという事件が起きるのは、映画「サロゲート」である。 ところが今、自分そっくりのロボットを開発して、逆に「人間とは何か」を探究する研究者がいる。 書の著者である大阪大学大学院の石黒教授は、表情から動作まで自分と同じ行動を遠隔操作で行わせることができる「ジェミノイド」、つまり双子の自分を製作した。すると、映画のようなことが次々に発生したのだ。 実験によれば、自分の分身をカフェに座らせ人目に触れさせると、人が街を歩いても、「ロボットが街を歩いていた

    「人と芸術とアンドロイド」書評 分身から知る「自分らしさ」|好書好日
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    stained 2012/10/23
    ”まず分かったのは、より多く社会関係を結んだ方が「本人」と認められる事実だった。” 書評:人と芸術とアンドロイド―私はなぜロボットを作るのか [著]石黒浩 - 荒俣宏(作家) | http://t.co/XW2iAxMH
  • 本の記事 : 「TSUTAYA」、市立図書館運営へ 佐賀・武雄で | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は4日、音楽・映像ソフトのレンタル・販売を手がける「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と、市立図書館の運営について提携に合意したと発表した。年間34日ある休館日が年中無休になり、開館時間も8時間から12時間(午前9時~午後9時)に延びる、としている。 市によると、CCCが公立図書館の運営に乗り出すのは全国初。市民が現在持っている図書カードはTSUTAYAなどの提携店で使える「Tカード」に置き換わる。図書館を借りれば、ポイントサービスが付く。 館内にカフェを設け、雑誌が自由に読めるほか、収蔵物以外のDVD・CDを有料でレンタル出来るスペースを設ける。雑誌や文具も販売する。 樋渡市長は「ポイントを付けることで、これまで図書館に縁遠かった市民にも来館を促せる」と、提携のねらいを説明した。 6月に市が指定管理者契約を結び、9月定例市

    本の記事 : 「TSUTAYA」、市立図書館運営へ 佐賀・武雄で | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • コラム別に読む : 日本型福祉の終わり 大野更紗さんが選ぶ本 - 大野更紗(作家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    昨年12月、東京・新宿で開かれた大学生向けの合同企業説明会。新卒一括採用も、「日型雇用システム」の一つだ ■「家族の革命」が進んでいる 肌がひりつくような焦りと不安を、誰しもが感じている。 震災や原発事故は「わかってはいたが、見ないふりをしてきた」脆弱(ぜいじゃく)性を一気に露呈させた。戦後社会を支えてきた「日型福祉」。その二柱である「家族内福祉」と「企業内福祉」の瓦解(がかい)は指摘されて久しい。時間は、とっくに切れている。 これまでのやり方は、急速にうまくゆかなくなる。途方もない人口動態のインパクトがやってくる。2020年には65歳以上の老年人口は3600万人を突破する。60年ごろにはこの傾向はピークをむかえ、人口の約40%、約2・5人に1人が65歳以上になると予測されている。日は近代国家が経験したことのない、未知の超高齢化社会をむかえうつのだ。 デンマーク生まれの社会学者エス

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  • 「痕跡本のすすめ」書評 本との対話や格闘、生々しく|好書好日

    痕跡のすすめ [著]古沢和宏 「函(はこ)欠、背ヤケ、文点シミ、線引き・書込みあり」。古書店で商品に付けられたこんな注意書きを目にして、あえて購入する人は少数だろう。函がなく傷んでいるうえに、傍線や書き込みなんかがあると読むのに邪魔でしょうがないからだ。 ところが、こうした古市場での落ちこぼれに新たな価値を見出(みいだ)そうとする人が現れた。「古書 五っ葉文庫」店主古沢氏である。 氏は、前の持ち主の読書形跡が濃厚に残ったを「痕跡」と名づけ、古書ならではの楽しみ方を指南している。古にはさまっていた葉書(はがき)やチラシ、文に引かれた線や書き込み、表紙裏に貼られたシールや押し花。栞(しおり)代わりに偶然はさまれた物もあるだろうが、それらは、がある人によってどのように読まれたか、ということを如実に示す場合も多い。 とくに、の内容と深く関わる線引きや書き込みは、と読者との対話

    「痕跡本のすすめ」書評 本との対話や格闘、生々しく|好書好日
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    "本との対話や格闘、生々しく" / 痕跡本のすすめ [著]古沢和宏 - 田中貴子(甲南大学教授) - 書評 - 書評・コラムを読む - BOOK http://t.co/a14dVG7y:朝日新聞社の書評サイト #bookasa
  • 「失われた二〇世紀」書評 野蛮と悲劇の時代、知識人たちの航海|好書好日

    失われた二〇世紀(上・下) [著]トニー・ジャット ヴァルター・ベンヤミンは「プルーストのイメージについて」で「無意志的記憶」について語っているが、書はまさしく「追想を横糸に、忘却を縦糸としてなされる、自発的想起」による20世紀の物語である。 それにしても、どうして過去の世紀を想起する必要があるのか。わたしたちは20世紀から新しい世紀に乗り換える際に、野蛮と悲劇に満ちた「妄想の時代」から完全に抜け出したはずではないのか。ジャットの答えはノーだ。彼によれば、新しい世紀が「自由」という単純で眉唾(まゆつば)ものの妄想に取りつかれ、世界的規模で20世紀と同じような悲劇と苦しみ、憎悪と絶望をまき散らしているからである。 では、「自由」という「妄想」がまるでゴルディオスの結び目を断ち切るような万能薬とみなされることで、何が失われることになったのか。国家、とくに福祉国家が失われることになった。それは

    「失われた二〇世紀」書評 野蛮と悲劇の時代、知識人たちの航海|好書好日
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    stained 2012/02/21
    「追想を横糸に、忘却を縦糸としてなされる、自発的想起」による20世紀の物語 / 失われた二〇世紀(上・下) [著]トニー・ジャット - 姜尚中(東京大学教授) - 書評 -
  • エマ・ドナヒュー「部屋」書評 監禁された母子の日々、やがて|好書好日

    部屋 [著]エマ・ドナヒュー どうなるのだろう。もし、見知らぬ男に何年も監禁されたとしたら。男に妊娠させられ、監禁されている部屋で出産するとしたら。誰にも相談できないまま、その赤ん坊を育てるとしたら。男は部屋に鍵をかけ、最低限の料だけは運んでくる。台所とトイレはあり、電気と水は使える。映りの悪いテレビもあることはある。外界からは完全に遮断され、天窓から見えるのは空だけ。彼女はどんな母親になり、赤ん坊はどんな子どもになるのだろう。 ドナヒューの小説は、こんな緊迫感のある設定から出発している。閉鎖された空間で子育てをする女性と、5歳になったばかりの息子の生活が、息子の視点から語られている。外界をまったく知らず、自分たち以外の人間はテレビでしか見たことがない子どもの語る日常が、意外な喜びや発見に溢(あふ)れている。監禁されているという事情を知らず、母親を独占して過ごす彼の日々は、単調でこそあれ

    エマ・ドナヒュー「部屋」書評 監禁された母子の日々、やがて|好書好日
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