【前編】オープンで参加型がWebの原点、 囲い込まずにそのまま利用すべき デジタルガレージ 取締役 伊藤 穰一氏 学生などの小さな集団が、作りたいものを作っていく。ブログやRSSなどの技術や米グーグルのような企業はこうした文化の下で花開いた。「最初にインターネットにあった、オープンなスタイルを取り戻したのがWeb2.0だ」。日本のネット普及の立役者の一人、伊藤穰一氏はこう話す。同氏は、企業が“2.0”になるためには、オープンな精神を取り入れることが重要だと考える 長くインターネットにかかわっていらっしゃいますが、『Web2.0』についてどうお考えですか。 一連の変化は“波”として考えたほうがいいと思っています。 インターネットは本来オープンなものです。それが2000年前後のネットバブルで、オープンな本来の“Web1.0”からかけ離れたものになった。その後、バブルが弾けて、元に戻った。これが