高橋哲哉さんとの対談。 こういう、ちょっと、ホンモノの人と対談してもらうと、萱野さんの議論が、どういう位置にあるかが分かる。 萱野さんは、以前から、ナショナリズムに対する、世間の低い評価に不満があるという。 今のグローバル経済の中では、資本は、安い労働力を求めて、海外の辺境に進出する。その動きを止めることはできない。 もし、この動きにあらがって、「日本人」の労働賃金の水準を維持していくには、どうすればいいのか。萱野さんの答えは、「ナショナリズム」、となる。 ナショナリズムによる以外に、「日本」労働者を、他の外国人労働者に優先して、扱うことはできない。 ただ、そこから先は程度問題で、格差問題を解決するためにはナショナリズムが一定有効になるのですが、だからといってナショナリズムなら何でも肯定されるべきだとは思いません。 それに対して、高橋さんは、自分は、ナショナリズムの全否定をしているわけでは