ヨルムンガンド, アニメ雑感その単話単位における主題としての意味合いが非常に大きいサブタイトルなわけですが、『ヨルムンガンド』はその使い方が異常に巧い上に、めちゃくちゃ格好良いなと。また、本作品におけるそういった“サブタイトルの活用術”というのはかなり印象的な一作品要素として、その切れ味を一段と鋭いモノに仕立て上げているようにも感じられます。 特に18話「嘘の城」、20話「NEW WORLD」はその挿し込み方からタイミングまで最高にキマッていて、もう画面にその文字が浮かび上がる瞬間には思わず「うおっ」と唸らざるを得なかった程です。Aパート冒頭で提示されるサブタイトルの使い方と違い、どこか物語の総括的な、“そうしてだからこそ、このサブタイトルがこの回のサブタイトルである所以なのです―”という断言的な主張が凄くクールです。 物語とサブタイが噛み合った瞬間に得られるあの感慨。もう堪らないですね。