【ワシントン=山口香子】オバマ米大統領は8月31日、ホワイトハウスで声明を発表し、シリアのアサド政権が化学兵器攻撃で市民を殺害したとして、「米国は、軍事攻撃を行うべきだと決断した」と表明した。その上で、「武力行使について議会の承認を求める」と述べ、米議会に武力行使の是非を問う考えを示した。米国のシリア軍事介入は、実施されるとしても、休会中の米議会が再開される9月9日以降となることがほぼ確実になった。 大統領は31日夕、化学兵器の使用阻止などを目的とした、限定的な武力行使の承認を求める決議案を、米上下両院に送付した。 これを受け、上院のリード院内総務(民主)は、9月3日から関係委員会の公聴会を開き、議会が再開する9日の週に本会議を招集、審議の上、同週内に採決すると表明した。下院のベイナー議長(共和)も、9日以降下院で審議するとの声明を出した。 決議案は「シリア国内外での化学・生物兵器を含むす